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今回は、歯並びと噛み合わせについて書きます。

歯並びは、噛み合わせに直結しています。

噛み合わせの邪魔がある場合には、そこを避けて噛むか、あるいは歯ぎしりをして邪魔な部分をすり減らそうとします。

歯並びが悪いと、邪魔な歯を無意識のうちに避けて噛むようになり、噛み合わせがずれます。

噛み合わせのずれが起こると、それと連動して咀嚼筋や頸部の筋の緊張状態と、頭の重心のずれが起こり、首こりや肩こり、慢性的な頭痛、そして姿勢の歪みなどが引き起こされると考えられています。

歯列矯正を行い、歯並びと噛み合わせが良くなることで、そのような不定愁訴が改善することも少なくありません。

一方、歯列矯正を行った結果噛み合わせが悪くなると、これらの症状が発現する可能性があるので注意が必要です。


歯列矯正を行うと、歯並びの変化に伴い、噛み合わせも大幅に変化します。

歯の咬耗(磨耗)は、治療前の歯並びに合致した磨耗をしているので、歯並びが変わると上下の歯が厳密には噛み合わなくなります。

特に、下顎が前後左右に動くとき、邪魔な噛み合わせの当たりがあると、不定愁訴の原因となったり、歯ぎしりの原因にもなります。

これを補償するためには、精密な咬合調整(噛み合わせの調整)が必要になります。


見かけの歯並びと、噛み合わせの善し悪しは、必ずしも一致しません。

一般論として、歯並びが悪いほうが、噛み合わせがずれていることが多いでしょう。

これから歯列矯正をお考えの方は、噛み合わせについて高い見識を備えた先生にご相談されることをお勧めいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。