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今回は、顔の歪みと歯列不正について書きます。
歯並びが悪いと、顔が歪みます。
成長期に歯列不正を治すことで、顔の歪みをある程度防ぐことが出来るのです。
成長期は、骨や靭帯、筋肉などの軟組織が活発に代謝しています。
この時期に、噛み合わせをずらし、顔を歪ませるような歯列不正がある場合には、積極的に治療を行うことが得策です。
成長期を過ぎて成人になるにつれ、骨格が出来上がり、筋肉や靭帯も固まっていき、左右非対称な顔の歪みが固定していきます。
骨格が固まってしまってからでは、顔の歪みを完全にとるには、外科矯正をしなければ恐らく不可能でしょう。
しかし、成長期のうちであれば、噛み合わせのずれの原因になっている歯列不正を治すことで、顔の歪みを治せる可能生が高いのです。
ブラケット装着時。上下の正中線(真ん中;点線)のずれが大きく、顔が左右非対称で歪んでいる。前歯の噛み合わせが深く、下顎前歯がほとんど見えない
マウスピースによる噛み合わせの拳上。奥歯の挺出(出てくること)により、噛み合わせの高さが上がる
噛み合わせが高くなったので、マウスピースを外し、下顎へのブラケット装着を行った。ここから、上下の歯列のずれを治していく。
上下の歯の正中線のずれは、噛み合わせや顎のずれの方向を示していることがほとんどであり、参考になります。
正中線は、可能な限り上下を一致させていきます。これにより、左右の犬歯(糸切り歯)の位置と噛み合わせが理想的になるからです。
ただし、変則的な治療の場合には、この限りではありません。
歯の移動は、若い年代の方のほうが早く、痛みや違和感も少ない傾向にあります。
顔の歪みや左右非対称、上下の歯の正中線のずれが大きい場合には、早めの受診をお勧めします。
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