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今回は、大臼歯の根管治療について書きます。
大臼歯(奥歯)は、1本の歯につき歯根の数が2~3本あります。
そして1本の歯根に対して、1~2本の根管(神経の管)があるのです。
したがって、大臼歯には、根管が3~4本存在しています。
この1本1本を、丁寧かつ完全にクリーンな状態にするのは、かなりの時間と労力を必要とします。
しかも、大臼歯は口の中でも奥にあるので、口が開きづらく、見えづらい、舌が邪魔になり、唾液が入り易いなど、環境がとても悪いのです。
大臼歯の根管治療をきちんと行おうとすれば、少なくとも1時間くらいの治療時間が必要になります。
そして、根管の数が増えれば増えるほど、当然治療に要する時間もかかります。
また、根管の数が多い程、1本ずつの根管は非常に細くなります。
細い根管は、ファイル(針状の治療器具)が非常に入りにくく、破折の原因にもなります。
ファイルの破折を予防するためには、慎重な器具操作が求められるため、余計に治療時間がかかってしまいます。
以上のような理由から、大臼歯の根管治療は非常に難しいのです。
根管治療は、歯の寿命を大きく左右します。
歯科医院をお探しになる際には、根管治療をしっかりと取り組んでいる医院を選ばれることをお勧めいたします。