歯周病は、サイレントディジーズ(静かな病気)と呼ばれており、ある程度病態が進行しないと自覚症状が出ません。

歯周病は、まず歯肉炎からはじまります。

歯肉が炎症を起こし、これが長期間持続的に起こることで、炎症は歯槽骨へと波及していきます。


歯周病の進行程度は、見た目には分かりません。

一見、健康そうな歯肉なのに、歯周ポケットを測ると、物凄く深い場合もあります。



 
一見、歯肉は問題ないように見えるが、歯肉の中に縁下歯石が隠れている。自覚症状はほとんどない
 

  
歯周病治療後。ブラッシング指導とSRP(スケーリング、ルートプレーニング)により、歯肉はピンク色に引き締まり、歯と歯の間には隙間が生じている(矢印)。健康な歯肉は、スティップリングと呼ばれるみかんの皮のようなブツブツがあるのが特徴


歯周病が手遅れにならないためには、定期的な受診によるPMTC(プロフェッショナル・クリーニング)が効果的です。 

歯周病菌はバイオフィルム(細菌塊)を形成し、抗菌物質が浸透しない構造体を持つようになります。

このバイオフィルムは、歯ブラシでは簡単に除去することが出来ないと考えられており、バイオフィルムを除去するにはPMTCが極めて有効なのです。

是非、定期的な受診を心がけていただきたいと思います。

 

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