Cisco無線LANのトラブルシューティング

Cisco

無線を導入していると 「通信が遅い」や「無線接続が途切れる」といった トラブルが発生することが少なからず発生します。

既存環境の調査として、調査込みのサイトサーベイを依頼されたこともありますが、 一般的な環境でcisco(別にciscoでなくても有名メーカ)の無線を導入しているのであれば、 トラブルが外部要因で発生していることはほとんどなく、 たいてい機器の設計で回避できることが経験上多いです。

 

以下のような設計ガイドを理解して 設定値を決めていくことが、最もトラブルを回避する方法と思います。

https://www.cisco.com/c/dam/global/ja_jp/assets/offer/grs/144/mobility/download/campusdesignsummary-apr14.pdf

 

以下、気を付けてみましょう。

 

・電波のチャネルと強度設計
→ まずはメーカを信頼してみましょう!!   とりあえず、自動にしておけばきっと問題ないです。 逆に、なぜか固定にしているからトラブルになっていたケースはありました。

 

・5GHz帯で利用
→ よほどの理由がない限り5GHz帯の電波を利用しましょう。 2.4GHzのパソコンをたくさんつなげないといけない!という場合は、 トラブルが高確率で起きそうなので、お客さんともネゴっておきましょう。

 

・利用チャネル数
→ 2.4GHzは使えるチャネル数は多くないですが、5GHzはたくさん使えます。特に理由がなければすべて使いましょう。   
(利用後、DFSで特定のチャネルの変更頻度が高く発生している場合はそのチャネルを排除)
(DFS:気象レーダーの干渉波を検出して、自動でチャネル変更する機能)
【5GHzのチャネル】
 W52:36・40・44・48
 W53:52・56・60・64
 W56:100・104・108・112・116・120・124・128・132・136・140

 

・Band Select
→ たぶん自動で有効になっています。 管理AP間で干渉が発生していそうな場合は、あきらめて無効にしてみましょう。

 

・できれば2.4GHz,5GHz両方とも有効化
→ 5GHz帯は障害物に弱いので、できれば2.4GHz帯も有効にしておくと、隠れた隅っこのほう?でもつながりやすくなります。

 

・コントローラの帯域は太く
→ 無線は末端の帯域も非常に重要ですが、基本的にすべてのデータはAP-コントローラ間でトンネルを張って出ていくので、コントローラの線はLAGを組む、または10Gポートで太くしておくこと。

 

 

無線環境は不安定だとか、 見えないからわからないだとか お客さんもエンジニア側も色々言われますが、 すでに性能は大幅に上がっているので、 怖がる必要はないかなと思います。

電波の見える化製品もあります。 (ciscoであれば、prime infrastructure) (Arubaであれば、AirWave)

ただし、セキュリティは気を付けないといけないので、 証明書認証必須で強固なものにしておきましょう。

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