あなたの居場所はどこだ

蒔き割り挽歌

ほどほどが良い、その程度

人は人になりたくて

日々精進しながら暮らしてる

荒波に呑まれそうになりながら

時の流れに身をゆだねながら

覚めた自分の居場所を求めてる

つかみどころのない自分が嫌になり

自暴自棄になり、途方に暮れる

それでも何とか、しがみつき

己の欲するところを探してる

さまよってるのが素直な気持ち

 

なぜだ、どうして、わからない

どうしようもない寂しさがこみ上げる

山でポツンとひとり、蒔き割りしてる

自然に恵まれ、言うことないが

無性にむなしく悲しくなる

隔離されてる、閉塞社会

遮断されてる、病的心理

美味しい空気いっぱい吸っているのに

息苦しくなる、哀れでみじめ

もの足りなさに打ちのめされる

引きこもり予備軍、その前兆だろう

それとも、おとぼけ、認知症

 

人になりたい、どんな人

立派な人だ、偉い人

たわごと、ざれごと、自虐ネタ

ふさわしい人間になることだ

お前の器は、その程度しかないのだ

諦めることだ、見苦しい

分相応に、清く正しく美しくあれ

そうあらねばならぬのだ

座右の銘を思い知れ

「自分の領域を汲み尽くせ」

壁があったら、ぶっ壊せ

乗り越えるんだ、自力で脱出

己の欲するところに従えばいい

人は人になりたくて

生きているんだ、俺だって