性根のお話 | ミ―ナに恋をして

ミ―ナに恋をして

誰も読まない、誰も覗いてくれない、寂しくてしょうがない、甘えたい、すがりたい、泣きたくてしょうがない、でも、誰も助けてはくれない。そんなブログを書いてみよう。

出る幕がないのだ

ごまかすな、うそぶくな

汚いものでも見るように

白い目で見る、腐ってる

ふんぞり返って、なに、やってんだ

チャラチャラしてる軽はずみ

合理主義者に明日はない

機微の隙間を思い知れ

人との出会いの意味を知れ

見たり聞いたり喋ったり

 

「焼き場に立つ少年」知ってるかい

「写真の少年」長崎原爆孤児

死んだ弟を、おんぶしている

火葬場の前に立つ兄の写真

白目の発光部分は出血の後の傷

鼻の中のかたまりは鼻血の止血栓

明らかに原爆症の症状が見られるという

また名札の位置から左右の現像が逆であるという

当時は、右側に名札があったという

また、足もとにある石柱、配線から

鉄道敷のそばで撮影されたものであるという

 

火の粉を浴びながら目の前で焼かれた弟を見送り

一度も振り向くことなく立ち去って行ったという

その後の兄の足取りは、わからないという

 

「焼き場に立つ少年」の切り抜き写真が

なぜか我が家の水屋に貼ってある

おそらく妻の仕業だろう

映画「火垂るの墓」の影響に違いない

せつ子の水で薄めたドロップのシーン

なにかのついでに切り取ったのだろう

 

沖縄の「震える少女」の姿が二重に写る

そんなものに刺激を受ける

こんなものがトラウマになる

戦争を知らない世代の言い訳だろうか

苦労という字を知らない世代

我慢、辛抱、忘れちまった

いい加減な奴だ、お調子者だ

置いてきぼりを食う、時代遅れ

昭和の時代の生き残り

よれよれ、フラフラ、しゃしゃり出る

遠慮目がちに、見て見ぬふりする

メモリーいっぱい刻んで、消えてゆく

歯がないのに、咀嚼、吟味する

噛んでも噛んでも、噛み合わないのに

ないものねだりだ、しょうがない

 

おぼえて欲しい、過去のこと

向き合って欲しい、反らさずに

歴史認識、あなたの常識

ただ、ひと言、可哀想だと言って欲しい

それでも、立派だ、誇らしい

キラキラ、命が輝いている

生きてる手応え、俺よりすごい

経験値がものすごい

比較にならない、出る幕がないと

素直に観念して欲しい