2010年のリーグ優勝に貢献した金崎夢生が期限付き移籍ながら8年ぶりに名古屋に復帰。あまり印象のよろしくない形で退団した経緯は遠い過去の話として水に流し、グランパスファミリーにとって玉田の復帰時と同様のこのサプライズを素直に歓迎しようではございませんか。
今回の移籍は名古屋からのオファーに対し金崎自身も希望して実現したのは当然のことながら、財政難がささやかれるなか新型コロナウイルスによる試合延期が追い打ちとなり危機的状況にあるともいわれる所属クラブの事情ももしかしたら関係しているのかもしれません。一方、少数精鋭で臨む名古屋としてもジョーの復帰(去就も?)が依然として不透明な状況にあり、その点において海外移籍や代表を経験しアタッカーとして磨きがかかった金崎は間違いなく大きな戦力となると思われます。
残念ながら今や優勝時のチームメートはスタッフの直志や吉村とCSFの楢崎ぐらいで現役選手は皆無。2016年竣工のクラブハウスを含めて復帰というより新顔同然で合流することになりそうですが、幸いにもフィッカデンティ監督とは鳥栖で顔合わせ済みです。まずは一日も早くチームに馴染んでいただき、戦術理解と連携を深めた夢生がピッチに立つ姿を楽しみに待ちたいと思います。