子供が安全に利用できる環境の整備は賛成ですが、議論のやり方がちょっと嫌いです。
市民団体「子どもの安全な移動を考えるパートナーズ」が東京都知事に面会して、子どもの移動に関するアンケート調査の結果報告と要望書の提出をしたとのこと。
このアンケートとか、私は嫌い。
とにかく、結果ありきで誘導的な設問を作って都合の良い結果を出しているのがほとんどですから。
電車に乗るのを断念したことはある?
こう聞かれて、「全く無い」と答える子育て世代の親は居ないでしょうに。
提出された要望は
・「通勤ラッシュに重なる時間帯で、電車・地下鉄での『子育て応援車両設置』を求めます(障がいを持つ方も含む)」
・「同時に、社会全体で『子どもたちを安全に移動させる』という啓発活動も行うことを求めます」
提案内容はごもっともです。けど、子供だけでなく大人の安全も考えるべきでは?
そもそもが通勤ラッシュの混雑がひどいことが原因。大人はギュウギュウ詰めの車両に押し込み、子供は走り回れる車両にゆったり乗せて!
そんな主張はおかしいですよね。
啓発活動はどんどん やってほしい。ベビーカーを持ち込むときに「邪魔くさい!!」と言わんばかりに舌打ちする大人は自分が見てもがっかりします。
すべてが大人の無理解によるものとも考えていません。混雑する車両に人ではない大きな物を持ち込む際に、周囲の方に敬意を払えているでしょうか。
「だってしかたないじゃない!!」とか、「無理解の大人が悪い」とか傲慢な態度が透けて見えていませんか?
そんなことはしていなくても、一部の人がこのようにしていては同類に見られてしまうものです。
なお、同団体の「女性専用車両を『女性専用&子育て応援車両』に変更できないか」という提案は、早期に試用でき現実的な提案だと思います。女性専用車両でもラッシュ時は他の車両と同様、またはそれ以上に混んでいるかもしれません。ですが、やれることから手をつけてみるという考えでは、試してみても良いのではと感じました。