決着 ー続編ー | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。



「支払いをしなくてはいけないから、来週のうちのどれかに来ておくれ!」


メッセージの内容は、

かいつまんで、こういった内容でした。


こうは言っても、

いつも最終段階で都合が悪くなるおやびんです。


この時になっても、

たいして信用はおいていませんでした。


それより、

「1週間のうち、数日だけでも、仕事を頼めないかな...」

そんな打診がありました。


自分の中では、

最終の支払いが終わるまでには、

「仕事の手伝いに応じない」ことは

鉄則でした。


困ったのは、

ここで応じない旨を伝えたら

気分損ねて

貰えるものも貰えない...かもしれないこと。


すぐに断りを入れるより、

のらりくらりと応じることに

いつもは使わない頭とイタリア語を使ったのは

言うまでもありません。


「水曜はどうだい?」

「大丈夫です。」

「じゃあ、火曜日に連絡をくれ。」

「了解しました。」


火曜日に連絡をすると、


「ごめん、やっぱ、木曜日。」

「木曜日は、15:00までなら大丈夫です。」

「オッケー、木曜日。」

「念のため、木曜の朝に連絡させていただきますわ。」

「了解!」


木曜になると、

「今日は忙しくてね...16:00以降って、ダメかな?」

「大丈夫ですよ!」

「じゃあ、16時にオフィスに行けばいいですか?」

「うん、それでいい。」

「では、後ほど!」


たったひとつの

約束事をするのに

二つも三つも

やり取りせねばならぬのは、

数多くの業者の取り立てを見てても

容易に想像出来ました。


が、


これが、

こんなに労力というよりは

心労を重ねることにあろうとは

想像だにつきません。


やっぱり、対抗してはダメだ!


こんなことを

改めて、感じていました。


「さて、、、どう断ろうかな、仕事のこと。」


退職金の支払いよりも

打診された仕事を断ることの方に

神経を使います。


支払いの金額を考えると、

少なくとも、

あと数回は、

同じ労力を重ねることを思うと、

すでに気が重たかったのです。



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いよいよ、最終編へ...




⬇︎今日もありがとう!


最後までお付き合い、どうもありがとうございます。