遠くに見える月。
ようやく晴れたかな…と思ったら、
グッと冷え込む。
とうとう、冬の到来です。
「あなた、YUKIっていうの、素敵な名前ね。」
初めて会うイタリア人は、
大概、
そう言ってくれる。
イタリア人にとっては、
とても呼びやすい名前で、
まず、混乱することはない。
日本にいる時には、
ほとんど苗字で呼ばれてたから、
自分の名前を意識することはなかったけれど、
イタリアに来ると、
名前で呼ばれることの方が多い。
で、
二言目に、
こう聞いてくる。
「どんな意味があるの???」と。
意味など無い。
父ちゃんが、字画で決めたから。
それはそれで、
ウチにとっては、意味のあることだけど、
それはそれで、
説明は長くなるし、
そういう相手でもない。
ホントに気軽な気持ちで、
「何の意味あんの?」
と、問うイタリア人に
手っ取り早いのは、
「雪!かな…」と答える。
違うけど。
そうすると、
「おぉ、『雪』、気に入ったわ。」
なんて、言ってくれる。
気に入ってもらえて、
嬉しいけれど、
気にいる ってのがあるとしたら、
気に入らない ってのもあるのかな…
そんな事を
いつも考えたりする。
「あなたの名前、好きだわ!」
そう言われて、
喜んでいいのか、悪いのかは
わからないけど、
「あなたの名前、嫌いだわ」
なんて言われるよりかは
まぁいいか…
と思いつつ、
初対面の相手に
いつも、
こんな会話が繰り広げられる
イタリアのあるある、である。