ふりだしに戻る…4 | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。





虹色に輝く雲。


ふと見上げると、
太陽の周りが虹色になっている。
世の中、悪い事ばかりでもない。



アパートの共同会議が開かれた。


共益費を払っているようなアパートは、

年に数回、

アパート管理人と住人たちを対象に

会議が開かれている。


いい加減なようで、

案外、そういうところは

ちゃんとしている気がする、イタリア。


私が住んでいるアパートは、

それが年に一回だそうで、

緊急に話し合いたい何かがある場合、

数人の署名を集めて申告すれば、

それに応じてくれるのだと知った。





やるはずであったテラス工事が、

思わぬ方向で前に進まず、

はて、どうしたものか…

そう途方に暮れていた瞬間、

階下の住人さんたちが

ふと現れ、

あれよあれよと、

応じてくれる事になった。


捨てる神あれば拾う神


って、

昔の人は、良いことを言う。


このアパートに引っ越してきてから半年の間に

知り合った住人は、

直下階の人だけだったのに、

「テラス工事が出来ないかもしれない…」なんて

嘆いたその日に、

いろんな人たちが現れた。


狐につままれたような気分で、

私はただただ、

事の成り行きを見守る。


「私たちもね、この杜撰なアパート管理に、ホトホト疲れているの。この際だから、みんなで話し合いましょ!」


家の中を見せてくれたシニョーラが

力強く、そう言った。


いつも思うけど、

イタリア女性は、

いろんな意味で、強いけど、

頼もしくもある。


そんなこんなで、

ようやく、

スタート地点に戻って来れた、

我が家のテラス工事。


イタリアの、

すんなりいかない、この状況を

最早、

楽しむしかない、今の私。



⬇︎今日もありがとう!






最後までお付き合い、どうもありがとうございます。