ふと、思い出す… | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。




青空と雲。


夏だなぁと思う青空に
カタチを変えていく白い雲。
海に行きたくなる気持ちが
よくわかる。



「どうしてイタリアに来ようと思ったのですか?」


これからイタリアに留学しようと思う若者に

そう聞かれた。

グッドタイミングで

いい事を聞いてくれるなぁ…と思う。


ちょうどそんな事を

思っていた時だった。


縁があって、

メルカートで長く働いて、

だから食材に携わってはいるけれど、

本当のところは、


外国の人が思う、日本の文化の素敵さは何だろう???


が、テーマだった気がする。


イタリアという、

自分が生まれ育った土地とは異質なところで、

生きていくためには、

それまでの経験とは全く関係ないところで

仕事として携わっていかなければならなかったりし、

でもそれが案外楽しく、

いや、もちろん、

困っちゃうような事も多々あったけど、

縁があって、ここにこうして、

今でも居る。


で、生活しているうちに、

最初に思った事などは

すっかり忘れて、

違うように生きていて、

ふと、その事を思い出した時に

そんな質問をいただいたのであった。


ふりだしに戻る。


流れる雲のように、

私の生き方もまた、

ふらふらと浮いている感じに見えたとしても、

根底には、

決して忘れていない何かがある…

そんな、気がしている。






⬇︎今日もありがとう!






最後までお付き合い、どうもありがとうございます。