安ければいい…というもんでもない | 私のイタリア時間

私のイタリア時間

イタリアに住みはじめて、20年もの月日が経ちました。
イタリアでの何気ない日々。流れる時間の中で起こる、ふとした出来事や思い。
このブログでは、そんな日常を1枚の写真と共に書き綴っています。




豚肉のロースト。


屋外でのバーベキューが
やけに美味しく感じる
暑い、夏の日。



頻繁に会ったりする友人もいれば、

年に数回会う友人もいる。


以前会ったのがいつかは思い出せないけれど

そんな友人とランチの約束をする。


日本人が経営している、イタリアンのレストランで、

和食を出すようにもなったと風の噂を聞き、

せっかくだから行ってみようと

結構楽しみにしていたのだけど、

行ってみたらお休みだった。


コロナという、不安定な世の中だから、

絶対というものは存在しないと

少々残念な気持ちを落ち着かせ、

確か同じ通りには、

10ユーロほどでランチが食せるお店が

いくつかあったのを思い出し、

結局、そのうちの一つに行くことにした。


パスタと付け合わせに、

お水やワインが付いて、10ユーロ。


噂では、結構いつも人がいっぱいだと聞いていたし、

現地ガイドなんかが取り上げる事もある。

ちょっとばかし期待したのだけど、

「セコンドは、何にしますか?」って

最初に、プリモのみのランチメニューをお願いしていたのに、

全く聞いていないカメリエーレに

なんか、その店を物語っているかのようにも思えた。


さほど混んでるわけでもないのに、

わりかし待って、

出てきたそれは、

値段相応の量と質で、

この値段だから、ここに来る…という人と、

この値段にしては上等だ…と思える人で

支えられているのだろうと察しがつく。


むろん、

このくらいの味で、

その倍くらいの値段をとるレストランが、

そこから十数分ほど歩いた先のフィレンツェ中心街には

蔓延しているから、

それを考えたら、

駅近くの立地で、この値段で…は

優秀な方なのかもしれない。


人の好みは様々で、

だから良いとか、悪いとかっていうんでなくて、

ただ、

個人的には、

安ければいい…ってもんでもないなぁと、

改めて、

自分の好みというものを

悟ったりするのである。





⬇︎今日もありがとう!






最後までお付き合い、どうもありがとうございます。