瑞雲。
彩雲ともいうらしい、
七色に光る雲を
時々見かける。
幸運がやってくると、信じたい。
12月1日。
朝起きて、早々から、忙しない。
今日は、裁判所に行く日だ。
どうせ、やんないでしょ…って
思ったとしても、
行かないわけにもいかず、
なぜなら、
不在だと、それ相応の罰金が課せられるわけで
損はあっても、得はしない。
空を見上げると、
どんよりしていて、
まさに私の心のようだ…と思うけど、
どう思おうが
行かなきゃならないのは同じで、
朝からウダウダ思いつつ、
何を着ていこうか悩み、
滅多にしない化粧をして、
口紅つけて思い出す。
そうだ、マスクだった…
落としてる時間もなさそうだから、
手作りマスクの内側にティッシュを挟み、
慌てて家を飛び出した。