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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

羽二重喪服袷 全体伸縮とプレスによる小じわ 丸洗い 仕上げ(プレス)補正 正絹素材

2020年04月06日 | 着物・帯(プレス)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

クリーニング店から羽二重の喪服袷の丸洗いを依頼されました。

羽二重喪服袷

丸めて保管していたのかかなりしわくちゃです。

羽二重喪服袷 上前衽

わかりずらいですがアイロンで付いたしわが有ります。

羽二重喪服袷 上前衽 小じわ

この角度で見ると良く分かります。

羽二重喪服袷 後身頃背縫い 小じわ

羽二重喪服袷 後身頃背縫い 小じわ

羽二重喪服袷 掛衿 アイロンによるテカリ

羽二重喪服袷 元衿 小じわ

羽二重喪服袷 袖の収縮

袖口側が収縮しています

羽二重喪服袷 下前裾 収縮

羽二重喪服袷 裾 小じわ

以前、他店にて丸洗い後にプレスして作った小じわとテカリです。

随分ひどい仕上げ(プレス)です、蒸気アイロンを使ってきものを仕立て上がりに

復元しなければいけないのですがアタリを付けておまけにアイロンによる小じわまで

付けてしまっています。また羽二重の黒地は仕立てやさん泣かせでベテランの職人でも

手を出せない品物で出来る職人に外注している品物です。

仕上げ(プレス)もしわを伸ばすだけではなく縮んだ部分を伸ばさなければなりませんし

伸ばした部分もその状態で固定(セット)しなければなりません、蒸気を掛けると

そのままでは逆に収縮するので、収縮しないようにしなければなりません。

収縮した状態でアイロンを掛けると変な小じわが付きます。

羽二重喪服袷掛衿 テカリ取り

テカリは強い蒸気で落としますが生地が縮むリスクも有りますので

仕上げ(プレス)のテクニックが問われます。

羽二重喪服袷 元衿 小じわ取り

羽二重喪服袷袖 収縮直し

羽二重喪服袷 裾小じわ直し後

羽二重喪服袷 後身頃背縫い 小じわ直し

羽二重喪服袷上前衽 小じわ直し後

羽二重はかなり融通が利かない品物です。

染る時も粗が出やすく職人泣かせ、仕立てでもコテのアタリが出やすく職人泣かせ

洗った後の仕上げも職人泣かせです。しかしキチンと技術(テクニック)が

あれば克服出来ます。私自身も何百、何千の失敗の中から生み出したり

導き出した技術(テクニック)です。

羽二重喪服袷 仕上げ後

綺麗に仕上がって何よりです。

 

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厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

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