こんにちは。アロマトローグのTomomiです。
先日は、リヨン・ドロームツアーの1日目のお話をしました。
今日は2日目。
朝7時半にバスに乗り込み、ドローム地方へ向かいます。
朝食の時間が遅くて、みなさんが食べられずに出発することになったらどうしようと
心配だったのですが、朝6時からオープンしていたので、余裕をもって朝ごはん食べられました。
朝ごはんを食べるか、食べないかは、いろいろ試して来ましたが
今の所、「食べる」が私の習慣になっています。しかも甘いフランス式の朝食をね(笑)。
リヨン名物のピンクのプラリネ入りブリオッシュがあって、キッチンなしの自宅で飲めなかったコーヒーと一緒に最高な朝食でした💕
朝食を食べて、ゆっくりと準備して、バスに乗り込みます。
リヨンからドロームまではだいたい2時間。
ドロームが目当てなら、最寄りの駅は他にもたくさんあるのですが
リヨンは見所がたくさんあって楽しい。
なので、ドロームに数日いるのならそれでもいいのですが、今回はリヨンを拠点に選びました。
ドローム地方は、良質の芳香植物の宝庫です。
フレグランスジャーナル社のツアーのときも、この地方の生産者2軒を訪問しました。
水にこだわったり、栽培法にこだわったりして、とてもいい精油を作ってらっしゃいました。
IPAPツアーでは、私が懇意にしている生産者さんにお願いして
普段は見学を受け付けていないところを、特別に見させていただきました。
これ、自画自賛しますけれど、取引先以外、誰も見学を受け入れていない、私がしつこくお願いしたからこそ叶った見学です。(おじさんがそう言っていました。)
日本人はもちろん、外国人も、フランス人も取引先(がそもそも少ないのです)誰も踏み入れていない場所。本当に特別な機会を与えて頂きました。
フランスでは、精油だけでなくいろいろな農家さんが一般訪問を受け付けています。
ただ、それをするためには、セキュリティの確保や、そのためのスタッフの常駐など
「植物を育てる」以外の仕事をしないといけないわけです。
今回の「おじさん」は、とにかく作るので精一杯なので、頼まれても断っていると言っていました。
外部の人が来ることで、作業がストップしてしまうわけですから。
なので、最初は何度も断られました。
でも、毎回、足繁くおじさんのブースが出ている展示会に行き
おじさんと精油談義をし、仲良くなったところで、5年ごしに「来てもいいよ」と言ってもらえたのです。
他のアロマトローグに話したら「それはまたとないチャンス!」と。羨ましがられました!
フランス人って一見さんお断りではないですが、すごく人間臭くて、仲良くなればなるほどいろいろやってくれるのです。
今回も、おじさんのところを見た後、どうしようかなーと思っていたら
オススメのレストランを教えてくれたり、地元の耳より情報をメールで送ってくれました。
そんな目玉企画なので、私が何よりも楽しみで楽しみで。
おじさんの精油は、業界でもとても評判がいいのです。丁寧に作っています。
広大な敷地にラベンダーやラバンジン、ヘリクリサム、タイムなどが咲き乱れ
この景色とこの空気が、あの素敵な精油に詰まっているんだなーと思うと
なおさら精油が愛おしくなって来ます。
おじさんが敷地内を案内してくれ、精油に対する思いなどを話してくれました。
全ての植物を少し刈り取って、お土産にくれたのです!
ものすごい量でした。50種類はあるでしょうか。
これで植物標本を作りなさい、と。
持って帰って、乾燥させています。日本から戻ったら、標本作りしたいな💕
おじさんの畑の見学の後は、オススメのレストランでランチ。
午後は、またバスでちょっと離れたところの農家さんに行きました。
こちらは、オーガニック農法で、野菜とハーブを作っています。
2004年より移り住み、自宅は文字通り手作業で建設し、畑仕事をしていらっしゃいます。
若い女性ですが、とても根気のいる自然農法を選択し、自分の納得するやり方にこだわって暮らしています。
旦那さまが土方仕事、奥さまが畑仕事です。
もっと楽な生き方はたくさんあるのに、難しい自然と共存する暮らしを選ぶ。
物質よりも心の豊かさを選んだんだなーと。
その満足度は笑顔を見ればすぐにわかります。
最近の私が思っているのは、アロマテラピーもフィトテラピーも素晴らしいのだけど
精油やハーブを使えるからといって、日々の生活態度を改めない人も多いなあということです。
健康って毎日口にする食べ物だったり、生活習慣で保つことができると思うんです。
そんなとき、こちらの農家さんのHPにヒットし
野菜やハーブを「食べ物」として加工しているのを見て「ココだ!」と思いました。
すごく基本だけれども、野菜やハーブという植物の一般的な姿も見学したいなと思いまして。
ここで取れた野菜やハーブで作った調味料やジャム、シロップなど購入いたしました❣️
ドローム地方の見学はこの2つ。
みなさま限られた時間ではあるのですが、あまり詰め込まずに
ひとつの農家さんのお仕事をじっくりと見て、考えていただきたいなーと思ったのです。
こうして、また2時間かけてリヨンに戻りました。
とてもいい経験でした。
不自由のない都会暮らしは、心が折れそうになることもしばしば。
田舎暮らしは、物質的には不自由だけど、心も体も健康になれそうです。
どちらを選択するかは自由。
私は今は田舎暮らしは選択しないけれど、もっと健康的な暮らしをしていきたいなと思います。
リヨンドロームツアーのお話、まだまだ続きます💕
おじさんのおうちは、獣道でバスもエンストしそうになるほどの秘境⛰