IPAP協会主催による過去のセミナーの動画配信第2弾開始します!
第2回は 2019年9月10日より12月10日までの視聴となります
視聴受け付けは8月10日から8月31日まで!
アロマトローグ栗栖智美が2017年から日本で行ったセミナーの
動画視聴が可能になりました!
満席で参加できなかった方、予定があって参加できなかった方
この機会にぜひお申し込みくださいませ
第2弾は2つの新しいセミナーの視聴が可能となりましたよ!
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こんにちは。アロマトローグのTomomiです。
毎回、日本にいくたびに、私は日本人からどんどん離れていっているなーと感じます。
かといって完全なフランス人化はなかなか難しいので
海外在住日本人の方のアイデンティティっていうものがあるんだろうなと思っています。
日本は、私がいない間に新しい制度やきまりができて、どんどん変化しているのです。
たまに帰ってくると、「え!?去年はそうじゃなかったけど。。。」ということもしばしば。
それは例えばフランスでもそうで、フランスはフランスで変化しているのですよね。
で、今回すごく考えさせられたのは、日本のオーガニックやエコの意識。
前から、日本にオーガニックを根付かせようとしている企業のトップの方からお話を聞く機会もあり
なかなか難しいということ、いくつかの問題点は聞いていたのですが
フランス(たぶんヨーロッパの多くの国)のオーガニックへの姿勢と違うなーという点が気になりました。
そもそも、フランスのオーガニックというのは、エコロジーの観点と表裏一体です。
オーガニックの食事、商品を選ぶということは、エコロジーの考えに少なからず賛同しているのです。
農薬を使わない農業を奨励することは、ハチをはじめとする自然の生態系を保護すること。
地元の(国産の)商品を買うということは、運送にかかるCO2の排出を軽減すること。
オーガニックスーパーでレジ袋を渡さないということは、ゴミをなるべく減らそうとすること。などなど。
ですが、日本のオーガニックはエコロジーではないと思われるお店が多いように思います。
オーガニックのレモンを買おうと思っても、アメリカ産、スペイン産。
これでは輸送の際に排出されるCO2の量は減らせません。
四国など国内でオーガニックレモンを作っている農家さんと提携したらどうでしょうか?
(簡単にはできないからこそ、そうなのだと思いますけれど)
オーガニックの野菜も、小分けにひとつひとつ丁寧に梱包され
たくさんのシールがさらに貼ってある。
これ、家に帰って野菜を食べた後は、すべてゴミになりますよね。
衛生面の問題なのかもしれませんが、包装は最低限のシンプルなものにならないのでしょうか。
日本は「おもてなし」の国です。
オリンピック招致の際にも強調していましたよね。
それは素晴らしいことだと思うのですが、過剰包装による「おもてなし」は必要あるでしょうか?
(私には何度も何度も包んであると、丁寧だなあ、日本だなあと思います。
が、実際には全部捨てることになるので、ゴミの山をみて悲しくなります)
日本のオーガニック商品が高い!というのは私も実感していますが
簡易包装にして、0,1円でもいいから経費削減すればいいのになと思います。
高いから売れない。売れないから高くなるという負のスパイラルですよね。
若い人に向けてオシャレ感を出して広告費もかかっていそうですが
フランスのオーガニックはそもそも、地球や体にいいものを支持するというところから始まっています。
フランス人はお金にはシビアなので、支持する人たちを増やすことで
安く品質の良い商品が、何十年もかけて広がってきているのです。
そこには過剰包装も、過剰広告費もありません。
日本のオーガニックは、国内のオーガニック農家を支持することから始めればいいのかなと思います。
ショップで買えないのなら、ネットで生産者さんから直接買ってもいいと思います。
売れないものしか扱わないショップは、それはそれで淘汰されるのだと思います。
たとえフランスからやってきたスーパーでもね。
あと、ホテルに泊まった時に、お手洗いの温かい便座について
「便座の蓋をしめるとCO2の放出を減らすことができます。ご協力ください。」とありました。
初めて「なるほどー、そう言われてみればそうだ!」と思ったのですが
そもそも便座を温める必要ってあるんでしょうか。夏に。冷房が効いているのに。
たしかに、冷房が効いているから足腰が冷えて、便座が温かいと助かる、というのもわかります。
ですが、それってダブルで電気代もかかりますし、なければないで大丈夫なはずです。
フランスは冷房もウォシュレットもほぼありません。
(でもフランスは湿気がないので、日本とは状況が違いますが)
昔の日本もありませんでした。
慣れればなんとかなるものなのです。
便器が冷たく感じたって、座っていれば温まりますよ(笑)。
それより、冷房の温度を上げて、体温を上げることが先決だと思っています。
と、今回は残念だった点を挙げてしまいましたが
日本はたくさん良いところもあるんですよねー。
気づいていない方が多いと思いますが、お水が柔らかく、湿気もあるので
日本人の肌はモチモチ。これはフランスで大いに羨ましがられている点です。
私もフランスの硬質な水に悩まされているので、日本ではホっとします。
(でも都会のお水はかなり塩素が入っているので要注意です!)
1ヶ月以上日本にいて、いろいろと感じることがありました。
日本もフランスもいいところもあれば、悪いところもある。
その判断もひとそれぞれですよね。
今回は、かなり前から気になっていた日本のオーガニックについて
状況がまだまだ変わらないので、書いてみました。
みなさまはどう思われましたか?
こんなジャンクフードもオーガニックです!