ピルという選択肢 | フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住19年のTomomiが、フランス本場アロマテラピーや自然療法のお話、日常生活をお届けします

こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

 

今日のお話はピルについて。

私は、幸い婦人科系の悩みはあまりなくて

フランスではびっくりされるのですが

妊娠のちょっと前に婦人科に行ったのが最初です。

私の先生は、私に特に問題がないため、ピルを処方することもありませんでした。

よって、人生で一度もピルを飲んだことがありません。

 

日本の人はわりと私のような人が多いのではないでしょうか。

もちろん、極度の月経痛でピルを飲んでいる人など

必要があって摂取している人はたくさんいると思いますし

それを「やめたほうがいい!」というつもりも毛頭ありません。

 

でも、もしピルを飲み続ける人生に疑問を持ったり

ピルの種類を変えたことで違和感を感じたり

自分に合ってないなーと思うことがあるのだったら

ピルのない人生を考えてみるのもいいかもしれません。

 

というのも、最近、在仏日本人の女性と話していると

フランスの婦人科で「安易に処方された」ピルをなんの疑問もなく飲んでいる

というのを立て続けに聞いたので、気になっていました。

 

フランスでは思春期を迎えると、多くの人が「かかりつけ婦人科医」に診てもらって

普通にピルを飲み続ける人生に突入するといいます。

大人=ピルを飲むというくらい、普通なのです。

フランス人の友人も「16歳からもう20年もピルを飲んでいるけど、それっていいのかどうか。。。」

と言っていました。20年って大きいですよね。

 

友人のフランス人自然療法士は「ピルが必要な女性はほんの一握り」と言っています。

特に必要ないのに「飲むのが当然」と自動的に処方しているフランスなので

私なんかは天然記念物扱い。

でも、彼女は「現代フランス人女性の婦人科トラブルは

安易に処方されたピルにも原因の一端はある」という主張。

私もそう思います。

 

いきなりピルをやめる、という話ではなくて

もしひどい月経痛があるとしたら

どうして自分にはそんな月経痛があるのか?

とまず考えてみていただきたい。

月経痛は全くない人もいっぱいいるわけです。

風邪のひきやすい人に「免疫力が弱っている」というのであれば

月経痛のある人にも「何かが弱っている」という見方ができませんか。

 

ホルモンはそもそも、自分の体がバランスを見ながら分泌するものです。

そのバランスがとれなくなったときに、どうしてなのか?を考える。

人間関係?環境の変化?

本来は、崩れたバランスを元どおりにする力も、人間は兼ね備えているのです。

 

もう自分ではお手上げです!というときに頼りになるのがお薬(ピル)であって欲しい。

まだまだ自分で頑張れる時には、その原因になっているものを突き止めて

状況を改善するように努めてみるのがまず最初にすることだと思うのです。

 

ある友人は、出産後からピルを処方されて

ピルのない人生を考えたことがない、と。

でも別の症状でお医者さんにかかったときに

「かなり肝臓が疲れています」と言われました。

彼女は、慢性疾患を抱えているのですが、その医師が

肝臓の弱さもその慢性疾患に関係があるかも、と診断したんですよね。

薬というのも、解毒するのに肝臓に負担をかけるので

ピルがなかったらどうだろう?と聞いてみたのです。

 

また別の私と同じ年の友人は、出産をきっかけにピルを処方されて

今では月経がほとんどない状態で楽だと言っていました。

そういうの、過少月経、希発月経とも言えるのでは。

見方を変えると「楽」なのか。確かに。

ピルを摂る前にずっと重くて辛い月経と付き合っていたら

それは魅力的ですよね。

 

それを「楽」ととるか、自分でなんとかしたいと思うのかは

本当に人それぞれです。

先日読んだ本に「薬も自然療法も、その人が『腑に落ちるか』で選べばいい」と書いてありました。

私もそう思うのですよね。

個人的には自然療法をやっているので、私が選ぶのは薬をなるべく使わない人生ですが

それを他人に押し付けることだけはしないというのが私のモットーです。

 

でも、その選択肢があるということを知らないのは、ちょっともったいない。

どちらもメリット・デメリットがあり、自分の人生を自分で決めていくのであれば

今どちらを選択するかは、意思を持って決めた方がいいと思います。

お医者さんの言われるまま、なんでその薬を処方されているのか知らないまま

その薬の名前さえ知らずに、何も疑問に思わずに

自分の人生を他人にお任せしちゃうのも、もったいないですよねー。

 

私も、いろいろな人の選択を見て、自分で自分のことを決めていきたいと思っています。

女性の薬箱というレッスンでは、精油だけじゃなくて

たくさんの種類のレメディを提案しています。

もちろん、何を食べるか、どう暮らすかも大切な情報。