両親が来ていた時のお話。
これで終わりです!
今日は、トゥールで最初に訪れたお城のお話。
雨が激しく降っていて、晴れていたらもっと楽しめたのがとても残念。
天気だったら池の方まで降りて行き
のんびりお散歩できたのですが…。
ここは、調香師コティが所有したお城から近いというだけで選びました。
ツアーで行くような、有名なロワール川の古城も行きたかったのですが
結構離れていて、ひとつひとつを駆け足で見学しても疲れるだけなので
(しかもフランスのヴァカンスなので混雑必至)
小さくても、アクセスしやすく、ゆっくり見られるスケジュールにしたのでした。
なので、このカンデ城はかなりマイナー。
私も時間がなく、全然調べずにやってきました。
ところが、これが正解!
雨も手伝って、観客はとても少なく数組のみ。
ゆっくり好きなだけのんびり見学できました!
19世紀後半の貴族の別荘かな、といった趣き。
残された家具を見れば、だいたいの時代がわかります。
国王が住んだような大きさでもなく、時代も最近という感じでした。
イギリスっぽい壁紙などが気になっていたのですが、案の定、イギリス人が所有していました。
見学をすすめていくと、家系図が。
なんと、エドワード8世の城館でした。
エドワード8世?
家系図だと、現在のイギリスのエリザベス女王の叔父さんです。
👑マークがついているということは、国王だった?
帰宅してから調べてみると、1年も王位についていなかった歴代最短の国王。
亡くなったのではなく、国王をすぐに退位したんです。
理由は、愛する人と結婚するために❣️
離婚歴があり、人妻でもあったアメリカ人のウォリスと恋に落ちてしまい
イギリス国教会では、離婚は禁止されていたので
国王を辞めて、イギリスから出て行くことでしか
この恋を実らせることができなかったのです!
そのため、王冠をかけた恋と言われています。
昔、「イギリスって、恋のために王位を捨てたり、不倫や離婚もよくあり、実は無茶苦茶なんだよね」と誰かから聞きました。
その時は、何世紀も前の大昔のことだと思っていましたが、エドワード8世のことだったのですね!
スゴイなー。
退位宣言でロンドンは大混乱になったそうですよ。
ともあれ、カンデ城は、そのエドワード8世とウォリスが密かに結婚式をした場所だそうです。
色んな場所を転々としたようですが、ここも彼らの住居として時折使っていたのでしょう。
第二次世界大戦あたりの時代なのですが
このカンデ城のサロンには素敵なパイプオルガンがあって
一番上の階までパイプが伸びて、家中でその音色を楽しむことができたようです。
イギリス人らしいリバティ模様の壁紙と
シンプルなベッドルームがたくさんあり
イギリスと縁を切った彼らのごく親しい友人たちと
ここでゆったりと過ごしたのでしょうね。
また、仕事部屋には、パトゥ(当時有名だったデザイナー)の領収書があり
香水Joyの明細がありました。
ウォリスがつけていたのでしょうか。
彼女の衣装部屋も、衣装やアクセサリーの好みがはっきりしていたようで
王位を退いてまでも愛された女性の強さを感じることができました。
また、地下には筋トレマシーンが置いてあって
ちょっとしたジムになっていました。
レトロです!
他の観光地として有名なお城に比べて、とてもこじんまりとしていますが、すごくいい!
天気のいい夏に是非、行ってみてください!
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