フランス式免疫アップのお話 ②免疫はじめの一歩 | フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住19年のTomomiが、フランス本場アロマテラピーや自然療法のお話、日常生活をお届けします

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こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

 

フランス式免疫アップのお話をしようと思ってて

第一回でいきなりフランスのヴェラン保健大臣が

「新型コロナに感染したら、イブプロフェンじゃなくって

パラセタモール(アセトアミノフェン)を取ってね」と言ったことに対して

解熱鎮痛剤の話を中心に、長く難しい話をしました→

読んでくださった方、ありがとうございます!

 

*ネットを見ていて勘違い?している方がいらっしゃったので書きますが

「フランスの」市販の解熱鎮痛剤は、パラセタモール(アセトアミノフェン)と

イブプロフェン(→非ステロイド系抗炎症剤)が最もシェアが多く

アスピリン(→非ステロイド系抗炎症剤)や

ロキソニンのロキソプロフェン(→非ステロイド系抗炎症剤)は

あまり売られていないので、第1の選択肢には入らない事情があります。

だから、フランスではイブプロフェンじゃなくてパラセタモールを勧めているのです。

日本の場合は、この説を踏襲するなら

イブプロフェンもアスピリンもロキソプロフェンもNG。

パラセタモールは非ステロイド性抗炎症剤でも、ステロイド系抗炎症剤でもありません。

ご注意を!詳しくはこちらをお読みください。→

 

今日は、もうちょっとゆるーく、「免疫」の話をします。

免疫(めんえき)って聞いたことがありますか?

フランス語ではimmuneといい、systeme immunitaire(免疫系)

défense immunitaire(免疫防御)なんて使い方をします。

ラテン語のim-munitasからきているのですが、これは課税を逃れるという意味だそうです。

転じて、感染症とか病気から逃れるための、からだに備わったシステムが免疫です。

 

あ、全然ゆるくなかったですね(苦笑)。

重要なのは、「私たちみんなが持っているもの」なんですよ、免疫って。

そんな臓器どこにあるの?

と思ったかもしれませんが、臓器じゃなくてもっともっと小さな存在。

いろんなところにいるのですが、口とか鼻の中とか、外界と接している粘膜にたくさんいます。

 

で、彼らは何をしてくれるかというと

外からの敵(ウィルスや細菌など)が体に入ってくるのを防いでくれます。

いわば、私たちの体を守る自衛軍みたいな感じ。

自衛軍にはいろいろな役割の階級がありますが、これはここでは省きますね。

いろいろなわかりやすい本とかでていると思います。

興味があったら是非読んでみてください。

 

たとえば、今話題のウィルスが体の中に入ってこようとします。

すると、この免疫軍が口や鼻の前線で敵と戦うのです。

そのときに、免疫軍は「熱」を出します。

ウィルスは38-39度くらいになると動きが鈍くなるのです。

ウィルスの動きが鈍くなったところでとどめをさす!

 

つまり、熱が出るのは、免疫軍が頑張って戦っている証拠。

私たちが「あえて」出している熱なのです。

あわてて「解熱鎮痛剤」で火消ししてしまうと

決着がついてないのに、戦いが強制終了。

ウィルスは残りますし、免疫軍も「ちぇ、なんだよー」と不機嫌になります。

なので、38度台の熱は、少し様子を見てください。

(もちろん熱が出て、自分の体は辛いのですが、熱にも意味があるのです)

 

戦いが激しくなると、「炎症」も起きます。

喉が痛くなったり、鼻がつまったり。

これも、仕方がないのですよね。免疫軍がんばってーと応援してあげてください。

 

そしてウィルスが負けて続々と死んでいくと、死骸が山積みに。

これを外に出そうとして、「鼻水」が出たりするのです。

 

でも、前線で免疫軍が苦戦すると、のどから奥の肺に戦いの場がうつります。

そうすると、ウィルスを追い出そうと「咳」が出たり

ウィルスの死骸を外に出そうと「痰」が絡んだ咳が出たりします。

肺にウィルスが蔓延すると、炎症が起こるので、「呼吸が苦しく」なります。

 

お気付きですか?風邪の諸症状って、実は免疫軍が戦うのに必要な反応なのです。

辛すぎたら薬を飲んで、熱を下げたり、鼻水鼻づまりを緩和したり、咳を止めることもアリですが

でも、「体が必要でそうなっている」ということを知って、お薬を取ってほしいと思います。

 

ちなみに、前線で戦う子たちもいるのですが、別部隊では作戦を練る子たちもいます。

みなさんワクチンって知っていますよね?

あれは、毒のない形にした「病原菌」(先ほどの例で言えばウィルス)をあらかじめ体に入れるのです。

そうすると、作戦を練る部隊が、そのウィルスを捕まえて

「この敵は、こういう形をしていて、こんな武器をもっていて。。。」と分析する。

分析して、次回この敵がやってきたときのために、どう戦うか、使う武器を用意しておくのです。

すると、この敵がわーっと大勢でいきなりやってきたとしても

「ふふふ。もうすでに準備万端なのだよー」と一網打尽にできるのです。

 

これはワクチンでなくても、一度戦った敵の標本は本部に集められ分析されるので

敵が変異しなければ、大丈夫なのです!

(インフルエンザウィルスは毎年変異するので、毎年ワクチンが勧められるわけです)

 

娘もそうでしたが、赤ちゃんが保育園や幼稚園など社会生活を始めた1年目って

ずーっと風邪の症状出していませんか?

熱出したり、鼻水たらしたり、咳したり。

これは、それまで無菌状態だったのに、たくさんの菌に囲まれて

作戦練る部隊が大わらわなのです。

ここですぐに薬に手を出さず、ちょっと我慢すれば、その環境に潜む菌に対して

対処法がわかるようになり(=免疫力がつき)、次の年には症状が軽くなるのです。

免疫力の高い子にしたければ、ちょっと我慢がポイントです。

(ただし、医療機関へは相談してくださいね。

子供に薬をすぐに出さない医師もたくさんいらっしゃいます)

 

風邪を治すお薬ってあると思いますか?

総合感冒薬というタイプのものはたくさんあるのですが

あれは、風邪の諸症状を緩和するもの。

咳を止め、熱を下げ、炎症をおさえて鼻づまりや鼻水を止めるもの。

でも、この諸症状は、免疫軍が必要な武器だったり戦闘方法なのです。

勝手に火消ししてしまえば、勝負がついてないのに、休戦になるだけ。

毎回毎回、勝負をさせてあげなければ、免疫軍もぶーたれて

「どうせ戦わせてくれないんだから、訓練怠けちゃおうっと」となります。

免疫力の弱いからだになってしまうのですね。

 

ウィルスはどちらかというと、免疫力が強ければなんとなかなるものだと思います。

ですが、今回のCovid-19も、エボラウィルスもHIVウィルスも、ウィルスです。

手に負えないウィルスもいーっぱいあるので

わからないときは「自力で!」と思わずに、医療機関への相談は必ずしましょう。

 

私は、風邪っぽいなと思ったら、お薬も飲まず、精油やハーブを使いながら

休息をして治したいと思っています。

これは3日が勝負。

もし1、2日目に、精油やハーブを使ったり、体を十分休めているのに

3日経っても治るどころか余計に悪化するのであれば、医療機関へ、と思っています。

だいたい、風邪程度のウィルスは3日も安静にしていれば、健康な大人の場合は治っていくのです。

インフルエンザは1週間くらいかかるかな。

 

ちなみに、私の中では 薬>精油・ハーブ のパワフルさです。

薬は戦いを強制終了してくれるほどの強さがあるので、飲めばすぐに症状はなくなります。

(でも治ったとは言えないと私は思っています)

精油は強制終了をしないで、武器や知恵などの支援物資を送り込んでくれるものと認識しています。

からだじゅうをパトロールして、ここで物資が足りない!ここでチームが弱ってる!とわかれば

力になってくれるアイテム。

だから症状はすぐにはなくなりません。

でも、戦いを早く勝利に導いてくれます。

もし、戦いが長引くのであれば、精油やハーブでは力にならないくらいウィルス軍が圧勝しているということ。

私の中では(風邪は)3日が勝負なので、それでダメならきちんと医療機関へ。

 

こんな風に捉えて、我が家ではお薬も医療機関の連絡先もちゃんと用意しているのですが

風邪だと思えば、精油やハーブで対処してきました。

保育園1年生の時の娘は、咳したり、鼻水出したりしていましたが、結構ほったらかしでした。

(咳はハーブのシロップを飲ませたり、寝る枕を高くしたりし、鼻水はその都度拭けば問題なし)

そのおかげか、ものすごい免疫力の強い子に育ち、熱を出したのは生涯9年間で3回程度!

学校も病欠は2日もないかな。(フランスはストなどでしょっちゅう休みですが 笑)

 

お医者さんに行くなとか、薬を飲むなとか言っているのではありません。

お医者さんでも、安易に薬を出さずに、

安静にするなどのアドバイスをくれる方はたくさんいます。

薬剤師さんも、きちんと相談すれば

その症状だったらまだ飲まなくていいよとアドバイスをくれる方もいるでしょう。

あまり過保護にしてしまうと、体は甘やかされて弱くなっちゃうので

よい塩梅で、大したことない症状には目をつぶれる勇気が持てるといいなと思います。

 

免疫力のあるからだづくり、していきませんか?


戦いに勝利した後はこんな穏やかなからだに
なれます!頑張って👍