引き算を!からの足し算?やっぱり引き算? | フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住19年のTomomiが、フランス本場アロマテラピーや自然療法のお話、日常生活をお届けします

こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

 

最近、人に健康相談をする機会が多く

ちょっと考えていることがあります。

何かの症状があった場合、どういう風にアドバイスをしたらいいかなーと。

 

現代社会は足し算の考え方で

「何か症状があれば、何かを摂取する」というのが基本。

病院に行って(お医者さんに診てもらって)薬をもらうのが

「治療」の基本だというのが根付いているからです。

 

医原病というのも問題になっていて

これは医療行為が患者のマイナスになってしまうこと全体を指すのですが

例えば治すために処方してもらった薬が、患者をより悪化させてしまったりする。

その症状自体は薬のおかげで消えたとしても

別の問題が出てくる、というのも当てはまります。

 

症状を「消す」には薬

薬は安全

薬を飲めば、あとは何をしても大丈夫

みたいな、薬神話みたいなものもあるかと思います。

 

これは薬だけではなく、自然療法でも

症状を「消す」には(自然療法の)レメディ

レメディは(自然だから)安全

レメディを摂れば、あとは何をしても大丈夫

と思っている自然療法信者も多いわけです。

 

でも、私たちを悩ませる症状というのは

外から急にやってきた敵というわけではないと思うんです。

例えば外から体に入ってくるウィルスにしたって

そのウィルスに侵入された人全員が、同じ症状で苦しむわけではありません。

重症化する人もいれば、そうでない人もいる。

 

やっぱり、その人の「土壌」が症状を重くするか軽くするかの違いを生み出している。

だから「薬」でも「レメディ」でも、摂れば良いという問題じゃないと思うんですね。

摂るにしても、摂らないにしても

私たちがやらなければいけないことはたくさんあるんです。

 

例えば、何を食べるか、何を食べないか。

食べ過ぎない、飲みすぎないも重要です。

この時、とかく「何を食べるか」という足し算の考え方になりがちです。

でも、往々にして私たちはいろいろなものを食べ過ぎ、飲み過ぎているので

消化力が落ちていることが多い(運動もあまりしなければなおさら)。

食べているものを見直して

何を口に入れないのか、という引き算の考え方も必要だと思います。

 

なので、私は「何を食べないか」「どれくらい食べないか」

というアドバイスは結構しています。

量を減らし、こういう食品は摂らない方がいいよ、という。

 

最近、気になっているのがエストロゲン問題。

更年期のアドバイスの時に、必ずといっていいほど、この問題に直面します。

エストロゲン(&プロゲステロン)の分泌が減ることで

さまざまな「更年期の症状」が出てくる。

それが辛いのだったら、エストロゲンの作用をしてくれるものを

摂りましょう、ということです。

お薬という点でいえば、ホルモン療法があります。

レメディでいえば、フィトエストロゲンと呼ばれるものを含むハーブなどがあります。

 

でも、女性の体は、いずれエストロゲンの分泌が(卵巣から)なくなるように作られている。

なくなって当然のものを「足す」というところに違和感は感じています。

しかも、現代社会はあらゆる場面で知らず知らずのうちにエストロゲン様の物質をとっている。

つまり、すでにエストロゲン過多の人が多いのですよね。

 

ここがすごくすごく気になっているところです。

アドバイスするにあたって、自分が実験して経験済みだったらいいのですが

まだ経験していないことなので、従来の自然療法の治療法を参考にしてしまいます。

ホルモン療法は私は選択肢に入っていませんが(それは婦人科の医師にお任せすべきことです)

ハーブでのエストロゲン摂取はどうなんだろう。。。

もちろん短期での効果はあると思うので、アドバイスとしてはいいのだと思います。

 

基本的に私のアドバイスは生活習慣の指導が80%です。

でも、私のところにいらっしゃるクライアントさんは

自然療法を選択するだけあって、生活習慣もかなり気をつけている方が多い。

その上で出ている症状を抑えるために

対症療法的にレメディをアドバイスはしますが

もっと「引き算」の方がいいのだろうかーというのが悩み。

 

クライアントさんには、両方お伝えします。

「足し算だとコレ」「引き算だとコレをしない」という風に。

あとは個人の選択ですが、やはり知識がないから私に頼っているのであって。。。

長期的に観察ができればいいのですけれどもね。

 

自分でもちょっと実験しています。

引き算ばかりだと楽しくないので、やっぱり美味しいものを食べちゃう。

そんなとき、足し算のハーブがよかったりもするんですよね。

ああ、本当にケースバイケースで、教科書通りには行かないですよね。

だからこその、紋切り型ではない健康相談なわけです。

いやー、悩みながらもお勉強続けたいと思います。



アルファルファ
これも自然療法ではレメディです🌿