ワインの香り | フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

フランスの自然療法で美しいからだとこころを手に入れる Île des fleurs Paris イル・デ・フルール・パリ

パリ在住19年のTomomiが、フランス本場アロマテラピーや自然療法のお話、日常生活をお届けします

こんにちは。アロマトローグのTomomiです。

 

以前お話しした「香りのイベント」の動画を

しっかりとメモを取りながら観ました。

すごーーーーーい勉強になりましたよ。面白い!


フランスでは、エリートな職業の人たちは

(官僚・建築家・アーティスト・学芸員・調香師など)

大学に進学せず、コンクールを受けて高等専門学校に入ります。

調香師も、こういう高等専門学校に行かないとなれない。

一部、私立の(民間の)学校もありますが。

私のアロマコロジーの先生は、この高等専門学校の先生です。

 

この学校のホームページを昔からチラチラみているのですが

調香師(香水)、コスメ、フレーバーの分野に分かれています。

日本の香料会社はフレーバーの分野が強いのですが

フランスだと、フレーバーの分野に「ワイン」が入ってきます。

フランスらしいですね。

 

もちろん、香りを作ってワインに添加しているわけではありません。

できたワインの品評に欠かせない香りの訓練ができるのです。

これは、本科生というより、誰でも受けられる短期アトリエみたいなコースかな。

香りに関する出版社などが出している本やコフレでも

ワインの香りに関するものはとてもよく見かけます。

 

今回、このイベントでも、ワインがテーマのアトリエがありました。

オンラインで無料で聴けるので、覗いてみたのですが

おーもーしーろーい!!!

 

ワインについては、さっぱりわかりません。

お酒が弱いのと、飲み比べをしないから、微妙な違いがわからない。

それでも、幸せなことに高価なワインをお付き合いしたことが多々あり

(こういうのを豚に真珠というのですよね)

いい香りー、とうっとりしながら飲ませていただきました。

そして、ワインに関する翻訳を頼まれたときに

ソムリエ用語などを必死で頭に叩き込んだこともあります。

(納品して速攻忘れましたけどねー 笑)

確かに、ワインの香りはすごく興味があります。

もっとお酒が強くて、ワインが飲めたら、勉強していたかも。

 

ネットで見かけて存在は知っていたのですが

ワインの香り見本のBOXが売られています。

今回のイベントでも、6本入りのBOXを配って

それを嗅ぎながらワインにまつわる香りの解説をしていました。

 

話の70%は、私が「香り」に関して学んだり、本を読んできたことと同じ。

特に、ワインは味覚が入ってくるのですが、私も食べることが好きなので

味覚と嗅覚の関係性の本はたくさん読んでいます。

これは切り離せません。

 

ワインは「五感」すべてを使って感じます。

鼻、口、食感、音(言葉)、目、すべて必要。

でも、一番重要なのは嗅覚だと思います。

味覚よりも嗅覚が重要というのは「香り」の世界の通説です。

精油は、基本的には飲むものじゃないので、五感すべては使わない。

だから口、食感というのがないですよね。

それゆえ、嗅覚がメインだというのは誰でもわかるかと思います。

 

私がこれまでのワイン経験で感じていたことがあります。

ソムリエが「カシスの香り」「ミネラルの香り」「木の香り」などと表現しても

「そうかー?」と思っていたので(苦笑)

何を根拠にそう言うのかわからず

ソムリエやワイン愛好家の間での

「こんな香りをカシスと呼ぼう」という内輪の約束事だと思っていたのです。

 

きっと、あのキットの中に入っている香りを嗅ぐと

ワインに入っている成分が

単体だと明らかに「カシス」なんだろうなーという気がします。

(そう説明していました)

もちろんその芳香分子を「カシス」と呼ぶことにするのは

ある程度約束事だとは思いますが

私には全部まとめて「ワインの香り」としか思わない香りを

訓練すればひとつひとつの芳香成分を感じることができるようになり

その芳香成分がはいっているから「カシス」だと表現している

ということがわかりました。

 

精油に関しては、まったくそうなのに

ワインでは、香りだけでなく味やテクスチャーや色など

他の情報もたくさん入ってくるので

素人の私には、香りに集中することができなかったんですよね。

ソムリエとワイン愛好家のみなさま、誤解しててすみません!

 

やっぱり、ワインだろうが精油だろうが、香水だろうが

単一成分の香りを知るということが第一で

それが合わさった香りをバラすことができるかどうかなんですね。

その勉強をしたいなーとずっと思っています。

 

精油は成分表などがあり、単一成分は知らなくても

どんな芳香成分がどれくらい入っているかが数値でわかります。

それに、明らかに「ベルガモットの皮」から抽出したわけで

それがベルガモットの香りがするのは当然至極。

 

ワインの場合は、どう転んでも「ぶどう」からできているのに

それを「カシス」だ「ミネラル」だ「木」だと

違う植物の名前を持ってくるもんだから、混乱していたわけです。

ワインボトルには成分分析表つきませんしね。

(醸造家もすべて分析するわけじゃないのではないかな?)

 

精油の化学を学んだおかげで

芳香成分の名前については少しだけわかります。

ただ、その成分がどんな香りがするのかは

サンプルを持っているものしかわからない。

精油の中に入っている芳香成分について知っていても

天然香料以外の香料はゴマンとあるし

ワインや食べ物の芳香成分も、精油にないものばかり。

 

今回のイベントでは

世の中のありとあらゆる香りを分析できる専門家の話を聞いて

もっと香りの世界を知りたいなーと思いました。

嗅覚は訓練すれば精度が上がるので

自主練は怠らないようにしたいと思います。

ワインも少し勉強しようかな。。。

 

 

 
近所のワインバーにて🍷

 

全部飲み比べができたら、ワインの香りがもっと分かるようになるかな。