こんにちは。アロマトローグのTomomiです。
先月のひとり「香り月間」を経て
今年の4月に日本でやることになっていたアロマコロジー上級を
バージョンアップしようと思いつきました。
最終的なプリントや資料を作り始めた頃
世界的ロックダウンがあって、そのまま放棄しておりました。
なので、未完成だったのです。
上級のテーマは「感情」。
先日のIPAP協会お茶会で、偉そうに
「感情を制するものは、健康を制す」的な発言をしました(笑)。
でも、いろいろな方の話を聞いたり、自分も含め健康を観察していると
少なからぬ不調の原因が「感情」にあることに気づいたのです。
他人に対して
あの人はうまくいっている→私はうまくいっていない→劣等感
あの人の発言にイライラする→怒り
あの人の発言で傷ついた→落ち込み
昨今のこの状況下で
仕事がない、この先どうなるのかわからない→不安
あのときこれをすればよかった→後悔
自己投資をしている場合ではない→諦め
これが重なって、眠れなくなったり、疲れが溜まったり
体に不調が出ること、よくありませんか?
感情を揺さぶられる出来事によって
ホルモンバランスが狂ってしまったり
免疫力が落ちてしまったり。
それが、体調不良につながります。
もちろん、感情に左右されない病気はたくさんあります。
でも、感情が絡んでくる病気というのは
お薬ですぐに症状が消えることもあまり期待できなくて
長引いたり、原因が複雑で自分でもわからなかったり
病名がつかない、原因を違うところに求められてしまうなど
改善するのが難しかったりします。
原因不明・慢性的な症状は、現代社会においてとても多くなってきており
自然療法は、その人の「土壌」を調整するという考え方があるので
アプローチしやすいのですね(即効性はありませんが)。
アロマテラピーを学ぶと必ず勉強する嗅覚のしくみ。
香りは他の五感とはまったく違うルートで脳の中心に影響を与えます。
その脳の中心にあるのが、感情を司る場所だったりするのですよね。
他の五感を使うのに比べて、はるかに強烈に嗅覚が感情へアプローチする。
それを活かしているのがアロマコロジーなのです。
もちろん、香りを嗅いだだけで、感情のトラブルが消えて
みんなハッピー♪ということはありません。
それは期待しすぎです。
でも、少しはお役に立てるはずです。
それには、それぞれの感情がどういうしくみで起きているのかを解き明かし
アロマコロジーとしてどの香りをどういう感情の時に使うのか
的確にチョイスできるようになるといいですよね。
感情というとらえどころのないものを解き明かすのは、すごく難しい。
古代から哲学者たちがウンウン唸りながら考えてきた問題ですし
今も気鋭の脳科学者たちが、科学的に解明しようと努めている分野です。
だから、私なんかが「こうです!」と断言できるはずもありません。
実体も、その輪郭もまだ明らかになっていないけど
こんな形らしい、ということは言えるかな。
これは、私が宇宙人ってこういう感じだろう、と言うのと同じかもしれません。
大昔から賢人が宇宙について考えを巡らせて
最近ではNASAをはじめとする研究家が科学的に解析をしようとする中
一般の私たちには、なんとなく「宇宙人ってこんな感じ」というイメージがあります。
いるのかいないのか、いたとしたらどんな姿形をしているのか
いろいろな説がありつつも、私たちも宇宙人はこんな形という共通認識ありますよね。
宇宙人的な「感情」を、歴史的な研究成果を紹介しながら
脳にあるらしい(ないかもしれない)感情の正体を
一緒に考えて見たいと思っています。
私たちはどうして怒りを覚えたり、諦めてしまったり
不安な気持ちになったり、幸福感を感じるのか。
そこに適切な香りを介入させると
その感情は体を悩ませるものではなくなるかもしれません。
今、また感情に関する本を引っ張り出して
読んでおります。
まずは私が「感情(について書かれた本を)を制して」みたいと思います。
アロマコロジー上級、来年4月にお届けできるように
飛行機移動も簡単にできるようになっているといいなー。