2020年4月4日
3月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想の-10.0万人減を大幅に下回る-70.1万人減、失業率も予想3.8%から大幅悪化した4.4%の非常に悪い結果となりました。
前日に発表された前週分新規失業保険申請件数が予想350.0万件を超絶に下回る664.8万件に大幅悪化していたことや今回の雇用統計の調査時期は3月中旬で、その後に米国内の大都市圏でロックダウンや失業増加が起こっているため、新型コロナ感染拡大による経済的影響が完全に反映されいるものではないことから、雇用統計の結果による反応は限定的でした。
・NY株は3月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比-70.1万人減と予想の-10.0万人減を大きく下回って労働市場の悪化が鮮明になったことや新型コロナウイルスの感染者数拡大で米経済活動の停滞が長期化して景気の大幅な落ち込みへの懸念が高まり、ダウは$360安、ナスは1.53%安で引けました。
・日経ナイトは雇用統計発表直後は17,720-830で小幅に振った後はNY株の下落に合わせて下落基調が続いて03：15には110円安の17,570まで下落し、その後引けにかけては戻して17,700(+20)で引けました。
・ドル円は雇用統計発表直後に108.24-55で振った後22：00に108.67まで上昇し、その後は108.40-65での揉み合いが続き、03：40に108.18まで下落する場面がありましたが、引けにかけて戻して108.46でNYクローズとなりました。
・米国10年債権利回りは雇用統計の低調な結果を受けて一時は債券が買われて利回りは上昇しましたが、取引終了にかけては週末を控えたポジション調整目的の債券売りが優勢となり利回りは上昇に転じて0.599%でNYクローズとなりました。
結果
22:30 3月非農業部門雇用者数 予想：-10.0万人 結果：-70.1万人 （前回：+27.3万人 修正値：+27.5万人）
22:30 3月失業率 予想：3.8％ 結果：4.4％ （前回：3.5％）
22:30 3月平均時給 (前月比) 予想：+0.2% 結果：+0.4% （前回：+0.3%）
22:30 3月平均時給 (前年同月比) 予想：+3.0% 結果：+3.1% （前回：+3.0%）
★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細（2020年4月4日）の記事に載せています。
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先週金曜日のNY株式市場
ＮＹ ＤＯＷ 21,052.53(-360.91)
ＮＡＳＤＡＱ 7,373.08(-114.23)
・先週金曜日のNY株は3月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比-70.1万人減と予想の-10.0万人減を大きく下回って労働市場の悪化が鮮明になったことや新型コロナウイルスの感染者数が米国で4/3に26万人を超えたことで米経済活動の停滞が長期化して景気の大幅な落ち込みへの懸念が高まりダウの下げ幅一時550ドルを超え、ダウは$360安、ナスは1.53%安で引けました。
左：DOW－1分足 右：NASDAQ－1分足
左：DOW－日足 右：NASDAQ－日足
日経先物（夜間）
・ナイトは17,700で寄り付き、一段下げて17,640–700で小動きが続いた後20：30から急伸して17,870まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて21：30の雇用統計の時は17,740でした。
発表直後は17,720-830で小幅に振った後はNY株の下落に合わせて下落基調が続いて03：15には110円安の17,570まで下落し、その後引けにかけては戻して17,700(+20)で引けました。
CME日経225先物は17,675でした。
左：日経先物－5分足 右：日経先物－日
ドル円（チャートは7:00時点）
・先週金曜日のドル円は欧州時間からドル買い・円売りの流れとなり16：00の107.95から20：20には108.59まで上昇し、21：30の雇用統計の時は108.37でした。
発表直後に108.24-55で振った後22：00に108.67まで上昇し、その後は108.40-65での揉み合いが続きました。
03：40に108.18まで下落する場面がありましたが、そこからは戻して108.46でNYクローズとなりました。
左：ドル円－5分足 右：ドル円－1時間足
左：ドル円－日足
米国10年債権利回り（チャートは7:00時点）
・新型コロナウイルスの感染者数拡大で安全資産の米国債が買われて利回りの低下が続くなかでの雇用統計の発表となり、低調な結果を受けて一時は債券が買われて利回りは上昇しましたが、取引終了にかけては週末を控えたポジション調整目的の債券売りが優勢となり利回りは上昇に転じて0.599%でNYクローズとなりました。
左：米国10年債権利回り－15分足 右：米国10年債権利回り－日足
