米雇用統計発表後のNY市場の動き（2020年11月7日）

2020年11月7日

　10月雇用統計は非農業雇用者数が予想の60.0万人増を上回る63.8万人増、失業率も予想の7.7%より改善した6.9%という良好な結果となりました。

・NY株は雇用統計が非農業雇用者数・失業率共に予想を上回る好結果でしたが大きな反応はなく、ダウが前日まで4日続伸していたこともあり利益確定売りに押されてマイナス圏での推移が続き、ダウは$66安、ナスは0.04%高で引けました。

・日経平均が当日のザラバに29年ぶりの高値を付け、日経ナイトは雇用統計発表後に24,300から23：15には24,460まで上昇しましたが、NYタイムに入ると24,360-450での揉み合いがひたすら続いて、24,360(+20)で引けました。

・ドル円は欧州時間に米大統領選で民主党のバイデン前副大統領が優勢な状況を受けてドル売りの流れとなり20：20に今年の3/12以来約8カ月ぶりの安値となる103.17まで下落し、雇用統計発表直後に103.30から103.46まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて23：00には103.19まで下落しました。
NYタイムに入ると再び上げ出して23：40に103.71まで上昇しましたが、再び0：50に103.25まで下落し、103.37でNYクローズとなりました。

・米国10年債権利回りは雇用統計が予想を上回る良好な内容に反応して米国債が売られて、22：30の0.783%から00：15の0.832%まで利回りは上昇し、0.820%でNYクローズとなりました。

結果
22:30　10月非農業部門雇用者数　予想：+60.0万人　結果：+63.8万人　（前回：+66.1万人　修正値：+67.2万人）
22:30　10月失業率　予想：7.7％　結果：6.9％　（前回：7.9％）
22:30　10月平均時給 (前月比)　予想：0.2%　結果：+0.1%　（前回：+0.1%　修正値：+0.0%）
22:30　10月平均時給 (前年同月比)　予想：+4.6%　結果：+4.5%　（前回：+4.7%　修正値：+4.6%）

★雇用統計の明細は、米雇用統計詳細（2020年11月7日）の記事に載せています。
（下線部分をクリックすると、該当記事が別ウィンドウで開きます。）

先週金曜日のNY株式市場
ＮＹＤＯＷ　　　28,323.40(-66.78)
ＮＡＳＤＡＱ　 11,895.23(+4.30)

・昨日のNY株は雇用統計が非農業雇用者数・失業率共に予想を上回る好結果でしたが大きな反応はなく、ダウが前日まで4日続伸していたこともあり利益確定売りに押されてマイナス圏での推移が続き、ダウは$66安、ナスは0.04%高で引けました。

左：DOW－1分足　右：NASDAQ－1分足
　

左：DOW－日足　右：NASDAQ－日足
　

日経先物（夜間）
・日経平均が当日のザラバに29年ぶりの高値を付け、ナイトは24,360で寄り付き、17：10に24,450まで上昇しましたが、そこから押し戻されて24,270-340での上下となり22：30の雇用統計の時は24,300でした。発表後に24,300から23：15には24,460まで上昇しましたが、NYタイムに入ると24,360-450での揉み合いがひたすら続いて、24,360(+20)で引けました。
CME日経225先物は23,330でした。

左：日経先物－5分足　右：日経先物－日
　

ドル円（チャートは6:00時点）
・欧州時間は米大統領選で民主党のバイデン前副大統領が優勢な状況を受けてドル売りの流れとなり20：20に今年の3/12以来約8カ月ぶりの安値となる103.17まで下落し、そこからは103.20-40での揉み合いが続いて、22：30の雇用統計の時は103.30でした。
発表直後に103.30から103.46まで上昇しましたが、すぐに押し戻されて23：00には103.19まで下落しました。
NYタイムに入ると再び上げ出して23：40に103.71まで上昇しましたが、再び0：50に103.25まで下落し、その後は103.20-30での小動きが続き、103.37でNYクローズとなりました。

左：ドル円－5分足　右：ドル円－1時間足
　