常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

最上川

2024年04月23日 | 登山
大江町左沢に日本一公園というのがある。ここはJR左沢線の終着駅左沢駅の北側の高台に位置する公園である。正平年間(1346年~1370年)にこの地方の豪族大江氏の一族であった左沢元時が地形を利用して築いた山城で、その後270年にわたって川を渡って攻めてくる敵の監視といったん事があると、兵士がこの城にこもって敵を侵略を防ぐ役割を果たしてきた。この城址に立てば、川の蛇行する様子が一望でき、舟運によって生活を支えてきた歴史が目の当たりにできる。城址には桜が咲き、西へ目を転ずると、朝日連峰や月山、葉山の山並みが白い雪を被りまさに絶景である。

歴史を見ると、正平年間には酒田までの舟運はまだ完成をみていない。川の交通は部分的に利用され、近隣の要所との交易があったであろう。この公園を日本一と名付けたのは、確かな根拠があるわけではない。この地に道路などを作りにやってきた工員たちが、ここからの景色を見て、「なんという絶景、ここは日本一の眺望だな」と言ったのが発端となったとその由来を書いた看板があった。大きな石碑があった。「最上川舟歌碑」と大書され、その脇に民謡「最上川舟歌」の歌詞が刻まれていた。

21日から22日、山の会は初めて試み観桜会を寒河江の「学びの里」で開いた。ここは田代地区の小学校を宿泊施設として改装したもので、食事も山菜調理を堪能でき、大部屋は男性12名が一部屋に。ほか女性はベットの部屋が2つ。総勢25名の、今年最大のイベントとなった。幹事のお二人が地元の人とあって寒河江の里山、城址、慈恩寺と見どころ、歩きどころ満載であった。新年会を観桜会にかえて、仲間たちの楽しい一日になった。
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ハーブを育てる

2024年04月20日 | 登山
今年、ベランダ園芸に新しいハーブを加えた。園芸店で売っていたハーブ苗はローズマリー。常緑低木、日なたを好む。すがすがしい香りののハーブだ。苗を植え、本格採集は来年になる。挿し木で増やしたり、水の管理など手をかけることも多い。こうして育てると、料理や香り付けしたビネガーやオイルも作ることができる。野菜やパンなど食の領域も広くなる。アロマ精油では、ローズマリーを最も多く愛用する。目ざめてから、元気を出す香りである。そのもとのハーブを育てることは、アロマのある生活をより深めてくれる。

アロマ精油に親しんでいると、生産地のほとんどがヨーロッパである。医療としてアロマを使用するのも、ヨーロッパが最も進んでいる。だが、日本の風土に育まれた香りもある。和精油の分野では、ヒノキ、スギ、クロモジなど香りのある木やミカンなどの日本産のアロマが販売されていることを知った。古来、日本人が馴染んだきた香りが精油として利用すれば、日本人が馴れ親しんだ香りを楽しむこともできる。

今日は山の会の観桜会。桜は盛りが過ぎたが、里山で花を愛で、夜は仲間と酒を酌み交わす。今年から新年会をやめ、いい季節には花を愛でながら懇親を深める。山の年期も長くなったが、会員の若返りも進んできた。
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新緑

2024年04月17日 | 登山
黄砂の飛来が二日続き、近くの桜の花はすっかり散ってしまった。八重桜やつつじの季節が始まった。ライッラクの花が咲いたのはさすがに驚いた。こんなに季節が進むのが早いと、ワラビも出始めたかと近所の川原の土手に行ってみた。なんと、もうワラビも出はじめ、今年の初物を一つかみ収穫した。冬眠から覚めた熊の目撃情報もさかんに出るようになった。こんな季節、ひときわ目を引くの木々の新緑の美しさだ。誰かが言っていた。「春先の山の景色はおいしそうだ。」と。山菜取りのと熊被害、春先のできごとが常態になってきた。

パソコンを変えた感想である。キャンバの写真編集の作業が目にみえて早くなった。設定で不要な機能の停止、pcマネージャーによるキャッシュの削除などの環境も整えた。これからよりパソコンを楽しむ日々をより増やしていきたい。
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パソコンを変える

2024年04月15日 | 日記
昨日、パソコンを変えた。まだ使えたのだが、ウィンドウズ10のサポートが今年で終了するためだ。上のキャンバのすみれの写真は古いパソコン、下の白いすみれは今日戸外で撮った珍しいもの。どうやら、新しいパソコンへのバトンは無事に渡されたようだ。

すみれを詠んだ歌は万葉集にも見られる。この一事だけでも、すみれが古い時代から日本人に愛された花であったことが分かる。

春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ
野をなつかしみ一夜寝にける 山部赤人
 
野辺の美しさを象徴するものとしてすみれがある。宿があったが、その野の美しさに執着して野辺に寝る。花はハチに蜜を与え、種子はアリの好物として巣へと運ばれる。すみれが野に広く広がる理由である。

ところで、テレビを見ていると、タケシと劇団ひとりが出演するCMがあった。ひとりが地面をスコップで穴を掘るのをタケシが見ている。「俺だってAIが使えるよ。」とタケシが言うとタブレット上に犬の動画が現れる。ナレーションは一言。「キャンバ」つい数ケ月前から愛用しているデザインツールのキャンバのCMであるのに驚いた。

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カタクリとギフチョウ

2024年04月14日 | 登山

昨日、山の花をたずねて鶴岡の海岸にあある荒倉山に行ったきた。これ以上の天気ないといっていいくらいの快晴、少し汗ばむほどの日和のなかだ。里は桜が満開、菜の花、水仙などがそこかしこに咲いてまるで花盛りだ。油戸の集落から少し歩くと、山道に入る。山道脇にすぐに目につくのはスミレ。高度を上げると、白いキクザキイチゲ、そしてカタクリが見えてくる。桜やカタクリの花の蜜をもとめてやってくるのはギフチョウ。この季節にしかシャッターチャンスのないスプリングエファラメルたちだ。山中の木々が芽吹き始めるころ、葉が小さい林床には陽ざしがたっぷり届く。その光をうけて素早く花茎を伸ばすのは、カタクリ、ニリンソウ、フクジュソウ、ショウジョウバカマたち。その短い花をもとめてくチョウチョウをスプリングエファラメルという。春の妖精、はかない命という意味合いである。

写真の写りは、これほどの晴天では、色がよくでない。薄曇りの方がいいのだが、ギフチョウは晴れた日に活動を活発にする。この日、カタクリが大きく開いてそれをもとめたギフチョウが出ていた。こんなチャンスは、春先のこの時期だけだ。山中は週末とあって近隣の登山者が多い。頂上には弁当を開くグループで賑わった。月山と鳥海山の雪景色が空に浮かび、目を転ずると青く光る日本海が広がっている。
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