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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

珍味

2020年09月22日 | グルメ
登りのもう一つの楽しみは、その土地の美味しいもの、珍味に出会うことだ。この旅の、燧ケ岳の山行で、桧枝岐のひのき屋という民宿に泊まった。コロナ禍ということもあり、この日の宿泊は我チーム11名のみ、貸し切りの状態であった。11名に提供された部屋は四つ。男性は8畳に2名づつという広々感である。玄関先では体温測定、浴場でも体温測定。玄関先にも部屋にも手指消毒アルコールが置かれ、寝具も清潔感があり感染対策は万全であった。

桧枝岐は今でこそ、車を走らせれば有料道路を通り4時間ほどで着くが、かっては人跡未踏の秘境であった。「日本一の山奥の。隣村まで3里、郵便局まで5里、汽車に乗るまでは二日がかりで歩く」という言葉でその秘境ぶりが語られていた。その民宿だから、土地で採れる食べ物は、無論美味しいがどれもが初めて口にする食べ物であった。
イワナの刺身に添えられた黄色の刺身。これはマスタケの刺身。山中のブナの木でるマスタケは、マスの肉を思わせる赤味を帯びたキノコだ。藤井2冠はキノコが苦手らしいが、理由はナメコやシイタケの食感らしい。このマスタケは出たばかりの幼菌らしく、口当たりが柔らかく魚肉の刺身を思わせる食感だ。わさび醤油で食べると最高。イワナの塩焼き、サンショウウオの天ぷらもでた。この村では、薬代りに食べるということであった。天ぷらにはなっていたが、サンショウウオのぬめりはかすかに残っていたような気がする。

美味しいのはカボチャ。煮つけがホクホク、北海道の栗カボチャを思わせる。カボチャのなかワタは種をとって天ぷらになっていた。マイタケの天ぷらにマイタケご飯。山奥ではあるが米もおいしい。弁当になった握り飯は、ふっくらしたコメの味がいつまでも口に残る。さらに最後は蕎麦がまるで手打ちのようなおいしさだ。お膳に載せられないぐらいの分量で大満足。go toキャンペーンそこのけの大満足。
さらに帰りの南郷道の駅で食べたのがトマトラーメン。南郷特産のトマトの輪切りが二切れトッピングされている。スープもトマトの味がきいて、ラーメンの枠を外れたおいしさ。その土地の味を生かした特色ある味に舌鼓。850円なり。
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