常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

山と音楽

2020年05月24日 | 登山
歌劇「魔弾の射手」序曲 Overture From 'Der Freischutz'
山登りを楽しみとするものにとって、コロナ禍は辛いものがある。緊急事態宣言は25日に全ての地域で解除される見通しだが、その後にすぐに今まで通り自由に登れるというものではない。山小屋などの営業は、この感染症が完全に姿を消さない限り、制約を受ける。感染症を避けながら、山を楽しむには新しい工夫や知恵が必要になる。

詩人で登山を好んだ尾崎喜八のエッセイに「山と音楽」という好扁がある。音楽を聴きながら山を想起するものにとしてウェーバーの歌劇「魔弾に射手」をあげている。

「それは聴くたびに極めて素直に山地そのもののヴィジョンを私に与える。古いオルガンで拙く弾いてさえ、私は冷たい苔の香の身にしみる山路や、朝夕に山々がよこたえる大きな影や、峠をこえて旅をする雲の姿や、暗い原始林を吹きぬけて来る風の響きを聴くのである。」

果たしてこの曲を聴いて尾崎の言葉に同感できるか、ユーチューブでこの曲を共有させてもらった。尾崎はそのほかにもシューベルトの「鱒」、「羊飼いの嘆きの歌」、「アルプスの猟人」、「郷愁」などをあげている。家で過ごす時間に、こんな曲で山を思い出すのも、この時間を充実させる方法かも知れない。


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