常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

悠創の丘

2020年06月03日 | 日記
車検の日。いつまで車を使っているべきか、考えなければと思いつつ車検に出した。今の車は7万キロを走っていない。車を使う頻度もかなり減っているが、車のない生活の想像力が現実から少し距離がある。しっくりと車が身体に馴染んでいる。修理工場へ車を置いて、悠創の丘まで足を延ばした。半月のぶりの悠創の丘は、芝生がきれいなグリーンになって解放感がある。彼方へ目をやると、残雪の月山が空に浮かぶように見えている。

車が使えないので、今日は野菜畑はお休み。シュンギクの小さな芽から、葉が出始めた。ズッキーニも双葉のなかに丸い葉が出て、雨を待っている。野菜作りも、今年で終わりにする決意だが、少し未練もある。隣の畑で色々指導をしてくれたおじさんの姿が見えない。聞けば去年の暮、病に倒れ、足が不自由になって畑仕事ができなくなったという。人一倍元気なおじさんであったが、人の明日は何が起こるか分からない。年々歳々、人同じからず、という句が頭をかすめる。

「人生は、段々に諦めて行くこと、絶えず我々の抱負、我々の希望、我々の所有、我々の力、我々の自由を減らしていくことの修行である。」スイスの哲学者、アミエルの日記から、こんな言葉をかみしめてみる。この丘で目に触れるものの全て、手塩にかけた野菜たち、すべてのものが生のあり方を教えてくれる。車を使わず、エレベーターを使わず、自分の足で用を足す日々。それはコロナ禍のなかでも少しも変わらない。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 深川芭蕉庵 | トップ | えごの花 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
出来ること (tango)
2020-06-04 18:27:26
明日は何が起こるか分からない。年々歳々、人同じからず........

私はいつもそう思って、今日の日が悔いのないように頑張っているつもりです!
生きかた (miki701_1941)
2020-06-05 10:11:23
tangoさんのブログを拝見して
いつも、変わらない生きかたの
姿勢がうかがえます。諦めと悔いは
どこかでつながっているように思え
ます。
どうぞ、お元気で毎日をお過ごし
ください。

コメントを投稿