久々のご当地関連のBlog更新と参ろう。
『新型コロナウィルス』 の影響で経済関連の動きも、
国内各地中々厳しい状況の環境下にあるご時世である。
そういった厳しい経済環境の最中、
仙台市内中心部の再開発に向けて、ひとつ動きが出始めた。
仙台市の中心部である一番町を基盤としている、
一番町三丁目の地権者でつくる、
『一番町三丁目おおまち南地区再開発推進協議会』 が、
先般の06月08日、藤崎百貨店の本館の建て替えを含む、
市街地再開発に向けて具体的な計画を作る、
事業協力者の募集を始めた。
市中心部で進む再開発事業で最大となる約17,000㎡に、
商業・業務・複合交流拠点の整備を目指す、
大型計画が始動すると言う。
(仙台市内の中心部、青葉通りと一番町の繁華街に位置する、
地元唯一の老舗百貨店である 『藤崎』 。
建物の老朽化に伴い、建て替え計画がいよいよ始動した。)
再開発される区域は青葉通沿いで、
藤崎のファーストタワー館、大町館、一番町館は含まないと言う。
区域内には約20棟のビルを抱え、地権者は16人。
協議会は、今年03月30日に設立され、
会長には藤崎百貨店の社長が就いた。
区域内には築50年以上の老朽化した建物が複数あり、
平成30(2018)年08月から再開発に向けた勉強会を開いていた。
事業協力者は単独のゼネコン(建設業者)に限定すると言う。
07月29日に応募を締め切った上で08月20日まで提案書を募り、
09月を目処に決定すると言う。
拠点整備の具体的な計画を作成した後に、
施工事業者を改めて募集し、協議会は今後3年を目処に、
再開発準備組合を設立する予定だと言う。
藤崎は昭和38(1963)年に、現在の本館の大部分となる、
鉄筋コンクリートの建物を建設。
その後増改築や耐震工事を実施し、現在は地上8階、
地下3階で延べ床面積は36,900㎡、
売り場面積は25,000㎡となっている。
昨年200周年を迎えた藤崎の令和02(2020)年02月期の売上高は、
20年前に比べ12.0%減少で、
ネット通販の拡大で衣料品を中心に伸び悩み、
消費税増税、新型コロナウイルスによる客足減も重なり逆風が続く。
(建て替え完成後の藤崎界隈の予想イラスト。
建て替えを単独でしなかったのは、
周囲との一体開発を推し推し進める他、
建て替え施工期間でも営業を続けられる様に工夫し、
地元の人達の思いを取り込んだ、
公共性のある施設する意味がある様だ。)
関係者によると、藤崎が単独での建て替えを選択しなかったのは、
周辺地域との一体開発で仮店舗等の代替機能を確保し、
新店舗建設期間中も営業を続ける狙いがあると見られる。
地元新聞社の取材に対し藤崎側は、
昨年12月の本館建て替えについて取材に対し、
「売り場面積は現在の4館合計で、
約32,000㎡から20,000㎡規模になるイメージ」 と語っていた。
また事業者の選定についての取材に対しては、
「選定に差し支えるのでコメントは控える」 と明言を避けた。
(上空からの空撮による藤崎周辺の開発予想図。
青葉通東二番丁交差点から青葉通一番町交差点、
おおまち一番町交差点<アーケード>の間が、
再開発区域となる。正に仙台市内の中心部となる地域である。)
藤崎本館など周辺の一体的な再開発が始動する、
仙台市青葉区一番町三丁目界隈は、
大型商業施設が集積する仙台駅前と、
官公庁街の勾当台地区とを繋ぐ中間に位置して折り、
市中心部の核として、再開発施設が賑わい創出に果たす役割に、
関係者が期待を寄せている。
再開発区域は西側の約半分を藤崎本館や同社関連施設が占め、
南側の青葉通沿いには銀行やオフィス、
北側のアーケード街に商業施設が並び多面性を持ち、
地下鉄東西線・青葉通一番町駅と直結している。
市中心部商店街活性化協議会のトップは、
「純粋な百貨店業だけでなく、地元の人達の思いを取り込んだ、
公共性のある施設にして欲しい」 と求め、
「周辺が再開発施設とどう結び付き、
相乗効果を生み出せるかを考えなければならない」 と課題を挙げた。
(現在の藤崎本館に値する、
一番町と中央通<アーケード>の境目付近。
今後建て替え及び周辺の再開発でもって、
どの様に変貌を遂げるのか?)
同区域は都市再生緊急整備地域に指定され、
老朽化したビルの建て替えを促す仙台市の
『都心再構築プロジェクト』 の対象となる。
仙台市側は今後オブザーバーとして、
協議会に助言していく方針だと言う。
仙台市都心まちづくり課の責任者は、
「青葉通や一番町は中心部の回遊性を高めるために重要なエリアだ。
周辺の再開発への刺激になる事も期待したい」 と語った。
令和の時代に替わり嘗ての昭和の高度経済成長時代の様な、
右肩上がりの様な状況ではなく、大型郊外商業施設の誕生や、
ネット通販等による販売が定着し、
従来の様な対面販売による接客業が、
増々難しい時代になり、更には 『新型コロナウィルス』 発生に伴う、
購買力低下や自粛ムードも相俟って、
嘗てない程の厳しい状況である事は確かだ。
藤崎本館の建て替えはJR仙台駅西口前にある、
旧さくら野百貨店の建て替えと並び、
仙台市中心部では最も注目される大規模再開発の一つになる。
今後3年以内には、具体的な計画が後日改めて発表されるが、
嘗ての様な市中心部に人の流れを回帰させる事が出来るのか、
大きな鍵を握るプロジェクトとなる事は間違いなさそうである。
(藤崎本館ビルと直結している、
仙台市地下鉄・東西線の青葉通一番町駅。
これらの好材料立地条件があるだけに、
これを如何にして上手く利用して、市街地再開発及び買い物客の
中心部への回帰を促す事が出来るのかが大きなカギとなる。)
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JG7MER / Ackee