大いなる妄想 和歌山線と紀勢本線のクルージングトレイン | 鉄道ジャーナリスト加藤好啓(blackcat)blog

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福祉と公共交通の視点から、鉄道のあり方を熱く語る?
blackcat こと加藤好啓です。
現在の公共交通の問題点などを過去の歴史などと比較しながら提言していきます。
随時更新予定です。

本年も大いなる妄想として、こんなの難しい? しかし、もしかしたら・・・そんなお話をさせていただこうと思います。

別のblogを書こうとして、昭和48(1973)年の時刻表を見ていますと、王寺発御坊行きという列車がありました。
臨時列車ではなく、王寺発和歌山行きの始発列車を御坊まで延長し、その際臨時快速列車を別に仕立ててあってそれと併結する形で運転する列車のようでした。

そういえば、20年ほど前には天王寺~紀伊田辺・五条行きという列車が走っていた時期は有りますが、和歌山線と紀勢本線を直通する列車というのは。急行「紀ノ川」が廃止されて久しく走っていないなぁと改めて思ったわけです。

ただ、かつての京都行き急行は、和歌山駅からであれば、乗り換えは二回【当時】ありますものの、阪和線経由で行く方が圧倒的に速いですし、橋本付近であれば、橋本で乗り換えて南海で行けばこれまた、和歌山駅に出るよりも圧倒的に速いわけです。
 わざわざ時間をかけて京都まで乗り続ける積極的な理由は見つかりません。
しかし、何もしなければじり貧になってしまうと言えないでしょうか。

和歌山県をクルージングする。観光専用列車

特に紀南地区は、高速道路の開通などで日帰り旅行者が増加する傾向にあるようです。
ここで、今回提案する妄想は、外国人観光客向けに和歌山県をクルージングしてもらう観光パックです。もちろん、全部を回る必要はありませんけれど、この列車+バスを利用すれば、和歌山県を一通り観光できて体験できる、そんな列車を妄想してみました。

具体的にはどんなイメージになるのでしょうか。
まず。JR西が発表したような長距離列車的な車両が面白いと考えています。
南海電鉄にも乗り入れるとすると17m級の車両となりますので、高野山への乗り入れは基本バスで行い、天空等の南海観光列車の利用もできると言ったオプションを設けることで選択肢を増やせるかなぁと考えています。

外国人向けの観光列車

主たる利用者を外国人観光客に定める専用列車、運転区間はこんな感じでしょうか?

関西空港で観光客を受け入れた後は、和歌山県の観光地を回りながら、例えば、白浜で宿泊。
その後は、白浜から高野山を目指すグループ、そのまま紀南方面を下って、新宮まで足を伸ばすコース、この場合そのまま新宮~折り返して、そのまま橋本まで一気に走って、高野山に宿泊、昨日、白浜から高野山に宿泊した観光客を受けて、そのまま奈良、京都方面に抜ける列車とします。

もちろん、この逆パターンも設定します。

観光客には、関空から和歌山を最初に観光してもらってもしくは、京都、奈良を観光してもらってから和歌山を知ってもらいます。
そんな観光ルートが有っても面白いかなぁと妄想しています。

50年ほど前の南紀観光団体専用列車のようなイメージ

昭和36年から昭和40年頃まで南紀観光団体専用列車という列車がありました。

これは、座席車でしたが、東京~二見浦~白浜と経由して、京都経由で東京に戻る4泊5日車中泊2泊の列車で、レディーメードの観光列車でした。

外国人観光客向けの列車もこれのリニューアル版と言えるでしょうか。

もっとも、この例では、外国人観光客を紀南方面に運ぶことに特化したプランで、バスを併用することで選択肢の幅を加えています。

口で言うのは簡単ですが

ここまで書いて、そりゃ妄想するのは簡単だよなぁと言われると思います。
そうです、妄想するのは簡単ですし、簡単に実現するなんて思っていません。

 

しかし、いたずらにカジノなど不確実性の方が大きいものを誘致するのであれば、現在でも十分観光地として外国人観光客の入り込みが多い、地域への魅力的な足を提供する方が、より和歌山県県民に取ってはメリットがあるのじゃ無いかなと思ってしまうわけです。

 


 

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日本国有鉄道研究家・国鉄があった時代

 

 

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