NHKのニュース記事から
NHKのニュース記事で、10月25日に記事で、下記のような書き出しで始まるニュース記事がでていました。
そこで、改めて日本に於ける寝台列車、もしくは夜行列車と呼ばれる座席夜行などの復活の可能性について考えてみたいと思います。
ヨーロッパでは、KLMオランダ航空が、電話会議や鉄道の利用で飛行機の利用を制限して欲しいという広告を出したとかで話題になったとされていますが、実はKLMは私の記憶が間違いなければ、30年以上前から鉄道との連携輸送というか、鉄道の運営にも参加していたように記憶しています。
かなり古い鉄道ジャーナルだったかと思うのですが、ちょっと思い出せませんがJRになったかそれ以前だったので、ここ10年以内の話ではなかったかと思います。
逃げ恥、飛び恥、赤っ恥~飛行機に乗るのは恥ずかしい?
電車で移動できませんか?
“いつも直接、顔を合わせて話しをすることは必要ですか?”
“飛行機の代わりに電車で移動することはできませんか?”
改めて、寝台列車が国内で復活する可能性を考える
個人的には、本気で寝台列車を復活させようというのであれば、新幹線夜行を含めた柔軟な考え方が必要になってくるのではないかというのが私の考え方であります。
飛行機の運賃自由化と、鉄道
実際、東京発の九州ブルトレも衰退していきましたが、飛行機運賃の自由化や、国鉄時代の運賃大幅値上げ等の影響で、かつては3割程度あった対九州の鉄道シェアも浸食されて言ったわけです。
ですから、いくら寝台列車を復活させようとか、クルージングトレインのような乗ることを目的とした寝台列車を対九州に走らせて、いつでも自由に乗れる列車を走らせるべきだとか、ヨーロッパでは走っているのだから、JRが出来ないのは分割による弊害だとか・・・そうした色々な理由を並べても現状は変化し得ないわけです。
さらに、昨今の在来線の寝台車は快適性とか個室重視となったため、編成あたりの定員が大きく減少しています。
編成あたりで、 158人=6(A寝)+124(B寝)+28(普)では、新幹線の定員の中間車で100名最も少ない先頭車でも65名ですから、一号車と二号車だけで、サンライズの編成が賄えてしまうわけです。
交直流版サンライズの誕生は難しい
逆に言えば、こうした車両を九州に投入しようとしても、交流機器を載せてということになれば、車両費用も高額となり当然のことながら採算ベースでは合わないことは明白です。
そうした意味では、在来線区間特に東京~九州へ直通させるべき在来線列車は復活を検討することはまず無いであろうという結論に達します。
ただし、全く飛行機が飛べない時間帯を埋めることが出来ればどうでしょうか。
復活の可能性を握るのは、非有効時間帯の活用
現状では、飛行機も深夜便などがありませんので、飛行機の最終便で飛び乗るか、飛行機の初発便で九州に向かうしか最速で目的地に到達する方法はありません。
例えば、東京から博多に向かう場合、羽田発が20:00が最終であり、早朝便は6:15が初発であり、福岡空港着は8:05となります。
福岡空港は、市街地から比較的近いので地下鉄で10分ほどであり、
空港を降りたら30分もあれば市内に出れると考えていくのが妥当ではないでしょうか。
飛行機が出発した後の20:00以降に東京を出発し、飛行機が到着する8:00前に博多に到着する、7:30頃までに博多に到着する列車があれば、それなりに値打ちはあるかもしれません。
その解決法の一つが、新幹線+在来線を活用したハイブリッド方式
現在ネットで検索すると、岡山でのサンライズから新幹線への乗り換えが提案されますが、これでも9:00過ぎになってしまい、飛行機の初発よりも遅くなってしまうのです。
更に、サンライズの定員は156名ほどであり、繁忙期などで切符がとれなかったら。又寝台を利用したとすれば寝台料金も考慮せねばなりません。
もちろん。現在の航空の格安運賃では一万円を割るようなキャリアもありますが、まずは時間的な制約で考えてみたとき、理想形は先ほど申し上げたとおり、飛行機の最終便がでる20:00以降であり、初発が到着する8:00迄に到達することが命題となります。
例えば、のぞみが21:00台に出発すれば、新大阪着は23:30頃ですので、23:00台に九州に向けて運転する寝台列車もしくは座席主体の夜行列車が走ればどうでしょうか。
新大阪を23:30頃出発して7時間で走れば6:30頃には博多に到着できそうです。
多少の余裕時分を見て7:00過ぎに到着するダイヤは組み込める可能性は全くないと言えないのではないでしょうか。
少なくとも、飛行機に対抗してというか。早朝・最終便の飛行機の乗客を多少なりとも獲得できる可能性はあると言えないでしょうか。
もう少し詳細を調べていきたいのですが、その辺のお話は又自壊させていただこうと思います。
さて、もう少し続くのですが、今回はこれくらいにさせてもらっておきます。
次回は、新幹線の活用について考えてみたいと思います。
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日本国有鉄道研究家・国鉄があった時代
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