大相撲

■九月3日目 正代、強さと意欲の相撲

2020年9月15日

強さうまさを制す。正代対遠藤の対戦は正代
が出足で前に出る力が遠藤を圧倒した。遠藤
は土俵際でもろ差しとなったが、正代は最後
両手で胸を押した。詰めも万全だった。正代
はまた一段と力をつけてきた。正代が力を
つけはじめたのは実は今年からである。わり
と最近なのである。

<正代(押し出し)遠藤>

2016年から2019年まで正代は横綱・大関と
フル対戦して(部分対戦は除く)勝ち越した
のは2場所しかなかったのである。負け越し
は実に14場所もある。それが今年になって
3場所連続勝ち越し、しかも2ケタ勝てる
力をつけてきたのである。

一月場所は悔しい思いをした。14日目1敗
同士で徳勝龍と対戦して敗れたのである。
千秋楽その差は埋まらず、優勝を逃したので
ある。先場所単独トップにたった照ノ富士に
対して正代はどうだといわんばかりに勝ち
誇った。正代の技能を超えた照ノ富士何する
ものぞ、という気持ちだった。

横綱不在のなか優勝のチャンスである。今日
は正代の強さと意欲の相撲であった。

<北勝富士(押し出し)貴景勝>

貴景勝は北勝富士を攻めこみながら引いて
逆襲された。押さば押せ、引かば押せ。押し
て勝つのが相撲の極意である。引いてくれ
たら相手にとってこれほどありがたいこと
はない。安易な引きは負けを呼ぶ。

朝乃山はもろざし気味で一気に照ノ富士を
攻めこんだが、土俵際で照ノ富士が左上手を
がっちり取る。すると土俵の中へ戻る動きの
なかで、照ノ富士の上手投げが決まった。
朝乃山はもろくも倒れて3連敗。朝乃山の
試練は続く。

<照ノ富士(上手投げ) 朝乃山>

相撲記者と話し込みました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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