★到着
チャイムが鳴った。瀬奈が玄関を開ける。一人の若い男性が立っていた。背が高い。190cmはあるのではと思わせる感じだった。ヒョロリとしたスタイル。牛蒡みたいだと瀬奈は思った。
「こんにちは」瀬奈が声をかける。
「入ってもいいですか?」成宮が声を出した。妙に甲高い声だ。中性的な感じがする。
陽菜が目配せをする。瀬奈はうなずき
「入る前に遅れた理由を言いたまえ」と高圧的に言った。
「あっ、すいません。実は遅刻して、遅れるのは失礼だと思って、今日は行けないと連絡してしまいました。本当にすいません」と成宮
「遅れるのは別に失礼ではないよ、むしろ嘘をつくほうが失礼だと思うよ」と瀬奈
「本当にすいません」と成宮
横で陽菜が頷いている。
中に入れてもよいという合図だろうと判断した瀬奈は
「まあ 入りたまえ」と鷹揚に言った。
「失礼します」と成宮。
「こちらの方は?」と陽菜を見ている。
瀬奈は「うちの娘でアシスタントをしています」と紹介した。
「瀬奈 陽菜と申します。よろしくお願いいたします」必要以上に丁寧にお辞儀した。
中に入り、早速本題へと入っていく。
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