Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

ベートーベン「弦楽四重奏第13番」・「大フーガ」

2020年11月29日 21時13分11秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

 この弦楽四重奏曲第13番は1825年に完成、異例ともいえる6つの楽章からなっている。前年に交響曲第9番「合唱付き」が完成している。ベートーベン最晩年の作品で、2年後にベートーベンは亡くなる。
 オーストリアではメテルニッヒの強権政治が続いていた。1825年はスペインのゴヤが78歳で自由主義信奉者のレオカディアとフランスへ亡命し、1828年に亡くなる。ロシアではデカブリストの乱が起きている。なお、日本では外国船打ち払い令が出た年。
 ベートーベンの弦楽四重奏曲の中では当初は最も演奏時間が長く50分もかかったという。終楽章は当初いわゆる「大フーガ」となっていたが、当時は不評で、今の形に差し替えられた。しかし現在では「大フーガ」も連続して演奏されることも多い。いつも感じることであるが、「大フーガ」は明るさや伸びやかさはない作品で、最後まで聴くのは緊張感の持続が必要である。
 改作後の構成は、開始楽章、舞踊楽章、緩徐楽章、舞踊楽章、緩徐楽章、終楽章となっている。第5楽章の「カヴァティーナ」は美しい楽章として有名。
 本日はコダーイ弦楽四重奏団の演奏で、最後に大フーガも聴いた。

 



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