オカダカズチカ
またの名をレインメーカー

新日本プロレスに金の雨を降らすと宣言し凱旋帰国をし、大ブーイングの雨を浴びた男。

元々オカダカズチカという選手は身長の高さや並外れた運動能力から期待が大きかった選手です。
あの内藤哲也も昔は「どうせ会社はオカダカズチカを推すんだ」と嫉妬していた程の素材でした。

ですが、最初から順風満帆ではありませんでした。

一度凱旋帰国をしたときは今のレインメーカーの見る影もなく、また凱旋帰国でYOSHI-HASHIと戦った時点ではYOSHI-HASHIへの評価のほうがファンの声は高かったです。

そんな中で、メインイベントで棚橋弘至の前に立ち「棚橋さん、お疲れ様でした」と口にしたオカダカズチカは・・・声が震えて体も震えているように見えました。

それもそのはず、時の絶対王者の前に立ったのは数時間前に凱旋帰国戦でイマイチだった男なのですから、大ブーイングに包まれていたわけですからね。

ただ、それからたった1ヶ月少々の間で状況は変わります。

前哨戦で見せるオカダカズチカの並外れた動きとドロップキック。
そして明らかにターニングポイントになったのは初期型のレインメーカー(ネックブリーカードロップ)をショートレンジラリアットにすぐ変更したことです。

「あれ?オカダカズチカって凄くないか?」

そんな声が出てきた途端に棚橋弘至からIWGPを奪い、レインメーカーショックを起こしたこと。
これがオカダカズチカが金の雨を降らす前夜、大きな金色の雨雲を新日本プロレス上空に作った瞬間だったと思います。

今現在はIWGPが腰から離れていきましたが、これから10年で何度も彼はIWGPを手にするでしょう。
そして、新日本プロレスの黄金期の先頭に立ち続けていくことは間違いありません。

レインメーカーが降らせる金の雨が本降りになるのは、きっとまだまだ先なのですから。


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