沢野さんの著作。
沢野さんと言えば・・・。
こんなタッチのイラストで有名ですが、
エッセイストとしても優秀な方で、
私も彼の、ほのぼのとした文体のファンのひとりです。
さて本作ですが、「本の雑誌」に連載された
エッセイをまとめたものですが。
淡々と綴られている、彼の日常生活が、
何とも凄い!
沢野版「火宅の人」と言うか、彼の自由奔放な
生き方が、家族に影響を与えたのか、
もう家族から、徹底的に邪魔者扱い(笑)
読んでいて、よくこんな家族バラバラで、
やって行けるなと思うのですが。
その独特の文体が、どんな悲惨な(笑)事を、
書いていても、どこかユーモラスで、
どこかほのぼのとしてしまうのが不思議です。
ある意味羨ましい、別の意味では絶対に
嫌だと思う、ほんとにそのイラストのように、
つかみ所のない、それでいて魅力的な、
そんな生き方をしているんだなと感じます。
無理にカテゴライズすれば、
ユーモラスな家庭暗黒エッセイとでも
言うべきでしょうか?
その不思議な魅力を、感じる一冊です!
- 昼寝主義/沢野 ひとし
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