『MEGA Numbers』振付を終えて | 仲本詩菜Official Blog☆いつでもたのしいな☆

ミュージカル『MEGA Numbers』無事に終演いたしました。

ご来場いただいたお客様、誠にありがとうございました。

 

歌もダンスもメガ盛りだったこのミュージカル。

3か月間、作ったり壊したり試行錯誤しながら、皆で1から作り上げてきました。

 

私個人としては、実は初めてのミュージカル作品の振付でした。約1年前だったと思いますが、今回のプロデューサー、作者、そしてWAOの主宰でもある國武さんから、お声掛けいただきました。

ミュージカル、特にダンスが沢山あるミュージカルが大好きな私は、二つ返事でお引き受けしました。

そして、1年。その間何度かのワークショップを開催し、自分も4作品ほどの出演をし、とうとう顔合わせの日がやって来ました。

皆さんの希望に溢れた顔を見て、やる気も更にむくむくと湧き上がっていきました。

 

 

オリジナル作品の初演ですから、台本が上がり、曲が生まれ、編曲され、少しずつ立体化していく。

その中で、振付をしていくのは、ワクワクしたけれど正直不安もかなり大きいものでした。

お話の流れの中での振付です。登場人物の個性、意味が浮かび上がってこなくては、ミュージカルの中でのダンスではない。曲のイメージで創作していくダンスとは全く違います。更に、登場人物が愛すべき存在となってほしい。

 

もう無理ー!と叫びたくなる時もありました。笑

 

でもそれ以上に本当に楽しかった。

曲と振りがピタッとあった瞬間

キャストの皆が魅力的に踊ってくれた瞬間

物語に寄り添えたと感じられた瞬間

もうたまらなく幸せでした。

 

國武逸郎さんが作った詩に

馬飼野駿さんの作った曲がついて

さらにSOYさんの編曲が加わった曲に振付を付けられる。

責任はずっしり感じたけれどワクワクが止まりませんでした。

 

振付は当銀大輔さんと高山和大さんと分担して作らせていただきました。

私が振付させていただいたのはステージングも含めると8曲。

お2人の振付の仕方を見ているのはとても勉強になったし、違いを楽しんでいただけたのではないかと思います。

高山さんとは振付助手をし合って、すごく心強い存在でした。ありがとうございました。

 

キャスト、スタッフ全員で作り上げていった作品。

クリエイター側に回ると

物語がどんどん立体的になっていく様を外側からも観ることができました。

そして本番。物語とキャストの気持ちにぴったり寄り添ったバンドさんの素晴らしい生演奏が入り、舞台は一期一会だとより深く感じることができました。

 

初めての感覚は…

出演者が愛しくてたまらなくなる、という…  親心??みたいなものが生まれちゃう…のでした。先輩方には失礼な言い方かもしれないけど、愛が溢れちゃったのでした。

本当に温かくて思いやりのある素敵なキャストさんしかいなかった。何度救われたことか。本当にありがとうございました。

 

この作品に関わることができたことは一生の宝物です。

 

お越しくださったお客様、この作品に関わったすべてのスタッフ・クリエーター・バンド・キャストの皆さま本当にありがとうございました。

 

私は、踊りとは一生離れられないな、と改めて思いました。これからしばらくは、また俳優として専念することになりますが、この度のかけがえのない経験が確実に自分を変えてくれたと思えます。

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

そして次の公演はキャスト側です。
とても素敵な作品なので、出演させていただけることを本当に嬉しく思っています。
踊りこむぞ!