カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ラング・ラシヤ~

2020年10月29日 21時55分59秒 | 映画 / MOVIE

2014年の公開、タイトルはヒンディー語で「好色家」。
19世紀の画家ラジャ・ラジャ・ヴァルマの半生を描いた作品で、
2008年に撮影されたがヌード部分の検閲により公開が遅れた。
2010年にマラヤラム語で「マカラマンジュ」と言う作品も、
制作されている。

<ラジャ・ラヴィ・ヴァルマ>
1848~1906年、ケララ州生まれ、王女と結婚したため、
名前にラジャがつく。インドの感性とヨーロッパの技術の
融合から現代インド美術の父と呼ばれる。
神聖なるヒンドゥー教の女神に官能美を与え優雅に描いたために、
猥褻・下品であると言う反対運動もあった。
1896年に裸婦画を発表した際には大問題となった。

 

  <ストーリー> 

現在のムンバイ、絵画のオークション会場。
19世紀の画家ラジャ・ラジャ・ヴァルマの絵画も
オークションにかけられている(が、裸婦像の胸にボカシが)。
会場の外には作品が猥褻であると民衆がおしかけている。

 実際に画家が描いている時も胸の部分にはボカシがかかり、
 完成品にもボカシがかかっていたが、インドで個展とか
 行われる時にもボカシかかるのかしら?
 ちなみに美術館などでは絵画や彫刻はそのまま展示されている。
 映画とかTV放送だけかな。絵画は良いと思うけど・・・。

1896年ムンバイ、スガンダ(ナンダナ・セン)をモデルに
ラヴィ(ランディープ・フーダ)が絵を描いている所に
イギリス人の警官がやって来てラヴィを逮捕する。

法廷:ラヴィの人生が語られて行く。
子供の頃から絵を描くのが好きだったラヴィは、
王様に腕前を認められ、18歳で王女の婿となる。
1873年にウィーンの展示会で賞を受賞した後、
王位を継承する。その後様々な女性達と関係を持ち、
モデルとして絵を描き続ける。

前王が亡くなった際に王家を追われたラヴィは実兄と共に、
ムンバイに移り新しい人生を歩み始める。ある日、寺院で
スガンダを見たラヴィは創作のインスピレーションを得て、
モデルになって欲しいと依頼する。

噂を聞いたグジャラート州バローダラの王がラヴィを呼び、
屋敷に飾るためにマハーバーラタとラーマヤーナの
絵を描いて欲しいと依頼する。ラヴィはラジャスタン州、
カジュラホー、バラナシへと旅に出て絵を描き上げる。

1894年、新聞社のフレニー(フェリーナ・ワジール)に
セトゥ(パレシュ・ラワット)を紹介してもらい、
リソグラフ印刷を開始する。これによりインド全土津々浦々へ、
印刷された作品が行き渡っていった。

法廷:神をお金のために商用化した罪は重いと主張する原告側。
神への冒涜だとして印刷所は放火され損失を負うが、
ビジネスを追求するセトゥの協力により印刷は再開される。

スガンダをモデルにした裸婦画も販売され、
スガンダは無断で販売したとラヴィに詰め寄る。

法廷:スガンダは自分が裸婦像のモデルであった事を認めた上で、
ラヴィは本物の画家であると述べ自宅へ戻る。

ラヴィは自分が創作の為に訪れたカジュラホーやコナーラクの
寺院に掘られた神々の彫刻(男女交合像)のスケッチを示し、
それのどこが猥褻であるのか?を問う。

ラヴィは無罪となり結審したが、スガンダは証言の後、
自宅で首を吊ってしまっていた。

オークション会場に民衆がなだれ込み作品を破壊する。

 ラジャ・ラヴィ・ヴァルマについては全く知らなかったので、
 バローダラのラクシュミ・ヴィラ・パレスには行っているが、
 残念ながら・・・絵画の類は気がつかなかった・・・。
 映画は伝記を元に脚色されているようだ。


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