①②からの続きです。
ピンク文字は今回追記した部分です。
●何で満足するかで炎症反応が違う。
命の養生学、食事運動に続いて、健康寿命は心の持ちようで変わります。
老化は身体の炎症反応で進むのですが、健康寿命を決める要因3つ目は「心の持ちよう」です。
少しだけ余談。
俗にいう運の良い人は建設的な考えのできる人。
自分で「運の質」は決められるのです。
判断基準が他人との比較にある人はずっと他人の物差しに振り回されます。
「運の質」を自分で決めるとは、起きる出来事を糧として「自分はどうしていくか」決断し、実行していく姿勢です。
余談ここまで。
さて、心の持ちよう。
日常で得られる満足感や達成感により、ストレスを受けた時にでるCTRA遺伝子が少なくなり、身体の炎症反応が減る事が科学的にも分かってきました。
「何を幸せと感じるか、によって活性化される遺伝子群に差が出る」というのです。
精神状態によって炎症反応が違ってくるのです。
幸せのタイプには
快楽追求型
生き甲斐追求型
の2通りがあります。
快楽追求型…買い物、食欲、性欲など。
好きなことをして欲求を満たす時に満足を感じる。
生き甲斐追求型…ボランティア、世の中に貢献、家族を大切にする、趣味やアートを楽しむなど。
向上心や目的意識を持って生きている自分に生き甲斐を感じる。
CTRA遺伝子とは炎症関連遺伝子群と抗ウィルス・抗体遺伝子群から成り立ち、ストレスを感じた時に、炎症系遺伝子が活性化し、逆に免疫系遺伝子があまり出現しません。
生き甲斐追求型の人は快楽追求型の人よりも炎症が少なく、免疫力が正しく活性化されます。
つまり代謝が良くなり、体温が適切に保たれ、内臓が過不足なく働きます。
自分の欲求を満足させるだけでなく、生き甲斐や思いやりの心が身体に良い遺伝子構造となっていくのです
糖が不足すると思いやりなどの心の余裕も無くなります。
糖とはフルクトース。つまりハチミツです。果物も良いです。
糖といっても小麦粉などの炭水化物や白砂糖、合成のシロップ類では逆効果です。代謝を妨げ、血糖値が上がりイライラの要因になります。
根菜類などの炭水化物系は適度に摂りましょう。繊維やミネラル類も豊富です。
心の持ちようが遺伝子そのものの構造を変えていくのですね。