日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

第68世御法主日如上人猊下御指南(R2.9)

2020-10-04 | 日如上人御指南

 

令和2年9月度広布唱題会の砌

於 総本山客殿

(大日蓮 令和2年10月号 第896号 転載)

(大白法 令和2年9月16日 第1037号 転載) 

 

 本年「御命題達成の年」も、いよいよ九月に入り、残りあと四ヵ月となりましたが、皆様には本年度の折伏誓願達成のため、さらにまた、明年に迫った宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢構築の実現へ向けて、寸瑕を惜しんで折伏に励み、御奮闘のことと思います。
 さて、大聖人様は『聖愚問答抄』に、
「抑仏法を弘通し群生を利益せんには、先づ教・機・時・国・教法流布の前後を弁ふべきものなり。所以は時に正像末あり、法に大小乗あり、修行に摂折あり。摂受の時折伏を行ずるも非なり。折伏の時摂受を行ずるも失なり。然るに今世は摂受の時か折伏の時か先づ是を知るべし。摂受の行は此の国に法華一純に弘まりて、邪法邪師一人もなしといはん、此の時は山林に交はりて観法を修し、五種六種乃至十種等を行ずべきなり。折伏の時はかくの如くならず、経教のおきて蘭菊に、諸宗のおぎろ誉れを擅にし、邪正肩を並べ大小先を争はん時は、万事を閣いて謗法を責むべし、是折伏の修行なり。此の旨を知らずして摂折途に違はゞ得道は思ひもよらず、悪道に堕つべしと云ふ事、法華・涅槃に定め置き、天台・妙楽の解釈にも分明なり。是仏法修行の大事なるべし」(御書402)
と仰せであります。
 この御文中「経教のおきて蘭菊に、諸宗のおぎろ誉れを擅にし、邪正肩を並べ大小先を争はん時は、万事を閣いて謗法を責むべし、是折伏の修行なり。此の旨を知らずして摂折途に違はゞ得道は思ひもよらず、悪道に堕つべしと云ふ事、法華・涅槃に定め置き、天台・妙楽の解釈にも分明なり。是仏法修行の大事なるべし」と仰せの如く、邪義邪宗が蟠踞し、邪正が肩を並べて互いに争い、混沌とした今時末法における弘教の方軌は、摂受・折伏とあるなか、折伏をもって正規とすることを明かされ、もし摂折、途に違えば、すなわち折伏を行ずべき時に摂受を行ずるようなことがあれば、成仏得道は思いもよらず、悪道に堕つべしと厳しく御教示あそばされているのであります。
 されば『如説修行抄』には、
「権実雑乱の時、法華経の御敵を責めずして山林に閉ぢ篭りて摂受の修行をせんは、豈法華経修行の時を失ふべき物怪にあらずや。されば末法今の時、法華経の折伏の修行をば誰か経文の如く行じ給へる。誰人にても坐せ、諸経は無得道堕地獄の根源、法華経独り成仏の法なりと音も惜しまずよばはり給ひて、諸宗の人法共に折伏して御覧ぜよ。三類の強敵来たらん事は疑ひ無し」(同673)
と仰せられ、今時末法において、折伏をもって正規とすべき時に、邪義邪宗の謗法を見ながら知りながら法華経の御敵も責めず、折伏もせずにいることは「法華経修行の時を失ふべき物怪」であると厳しく仰せられているのであります。
 今日のコロナ騒動や不安定な世情を見る時、私どもは改めて大聖人様の教えのままに、断固たる決意と強盛なる信心を持って、いかなる障魔をもものともせず、講中一結・異体同心して大折伏戦を果敢に展開し、もって妙法広布に挺身して、来たるべき令和三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢構築の達成へ向けて、力強く前進していくことが、今こそ最も肝要であります。
 大聖人様は『立正安国論』に、
「嗟呼悲しいかな如来誠諦の禁言に背くこと。哀れなるかな愚侶迷惑の麁語に随ふこと。早く天下の静謐を思はゞ須く国中の謗法を断つべし」(同 247)
と仰せであります。
 人々の成仏を妨げ、不幸の根源となる邪義邪宗の謗法を対治しなければ、一人ひとりの幸せはもとより、天下の静謐も到来しないことを銘記し、今こそ講中一結して立ち上がり、折伏に励まれますよう心から念じ、本日の挨拶といたします。

 

日如上人猊下御指南目録(H27~)

 

日如上人猊下御指南目録(H18~26)

 

 

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大日蓮出版

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青年僧侶邪義破折班

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