令和元年10月度広布唱題会の砌
於 総本山客殿
(大日蓮 令和元年11月号 第885号 転載)
(大白法 令和元年10月16日 第1015号 転載)
本日は、十月度の広布唱題会に当たりまして、皆様には多数の御参加、まことに御苦労さまでございます。
さて、既に皆様には御承知の通り、去る九月二十日、総本山第六十七世御法主日顯上人猊下には、御年九十六歳をもって、安祥として御遷化あそばされました。
日顯上人猊下には、昭和五十四年七月、御先師日達上人のあとを紹継あそばされて、御登座以来、二十七年にわたり一宗を御統率あそばされ、一天広布を目指し、僧俗一同に対し親しく御教導くだされましたことに心から感謝申し上げ、謹んで御報恩謝徳申し上げるものであります。
御在職中、特に、いわゆる正信会問題、また創価学会問題に対しましては、宗祖日蓮大聖人、第二祖日興上人以来の本宗の血脈相伝に基づく宗是をもって厳しく対処され、正邪を警醒された御英断に対して、我ら一同、心から感謝申し上げるものであります。
さらに、宗祖日蓮大聖人第七百遠忌をはじめ、地涌六万大総会、宗旨建立七百五十年慶祝記念特別大法要等を奉修されるとともに、奉安堂建立、客殿再建をはじめ山内の整備を計られました。一方、東京に富士学林大学科を設立され、御自ら教壇に立たれて、当家甚深の御法門たる「三大秘法義」を御講義あそばされるなど、竜象の育成のために、親しく御教導あそばされましたことは、まことに有り難き極みであります。
また『寿量品説法』をはじめ、『観心本尊抄講話』『百六箇種脱対見拝述記』等を著され、当家甚深の御法門を御教示賜りましたことは、宗内一同、心から感謝申し上げるものであります。
そして、本日の広布唱題会についても、日顯上人の御発案によって行われることになったものであります。さらに今、行われております支部総登山についても、日顯上人の御発案によるものであります。
まさに、日顯上人猊下におかせられては、宗内僧俗に対し、甚深の御慈悲を垂れ給い、種々御教導くだされたことに対し、我ら一同、心から深謝申し上げるとともに、その広大なる御恩徳に報い奉るため、僧俗一致・異体同心して、なお一層の自行化他にわたる信心に励むことが肝要であろうと思います。
各位にはどうぞ、日顯上人猊下の甚深の御意を拝し奉り、誓願達成へ向けていよいよ御精進されますよう、心から念ずるものであります。
なお、日顯上人の御本葬は総本山におきまして、今月九日・十日の両日にお通夜を行い、十一日に御本葬を奉修いたしますので、この場を借りて御案内申し上げます。
以上、本日の挨拶といたします。
日蓮正宗公式HP
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