オレは進化したい! | 子ども達と自然に暮らそ!

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十和田で耳つぼジュエリーのおうちサロンをする傍ら、
子育てがラクに楽しくなるように、
自然食、自然療法などを取り入れながら、
子ども達との自然な暮らしを提案しています。

今日、学校から帰ってきた息子が、
珍しく遊びにいかなかったので、
ゆっくり話をした。

たまたま、チャレンジのダイレクトメールがポストに入っていて、これがまた、やりたくなるように楽しそうに書いてあるんですよね。

我が家は、長男の時にチャレンジ、
やってみてたけど、
正直、小学生には別に必要ないと思ったから、末っ子には何もやらせる気はない。
ゲームも持たせてないので、
タブレットもいらない。

やりたげな息子に、
「でもさ、正直、学校でならう前にやっちゃってて、答え知ってるのって、つまらないんだよね。」「何でも答えを知ってることがいいことだとは思えないんだよね」と話はじめた。

と、思うのにも訳がある。
小学校で理科のアシスタントやってると、
ああ、この子、チャアレンジやってるか、
塾とかに行ってるんだろうな、って子が
必ずいる。
もうすでに予習しているから答えを知っているのだ。
この前も、水溶液の実験で、塩酸に金属を溶かした。
溶けた鉄やアルミニウムは、どうなっちゃったんだろう?って、先生が疑問を投げ掛けたとき、はい!って手を挙げて、
「金属は溶けて、水素が出たんだと思います!」って、得意気に言うわけです。

でも待てよ。
実験では、金属を溶かしただけで、確かにブクブク何か気体が出ていた。でも、それが水素かどうかはわからないんですよね。
正解を知ってるから、暗記した答えを発表したわけです。
確かに出てきた気体は水素ですよ。
でも、どういう反応が試験管の中で起こったのかまではわからないわけです。

そこを、何でだろう?
いったいこの中で何が起きてるんだ?って、
疑問に思ったり、不思議に思うことの方が、
暗記して答えを知ってることよりも
100倍楽しいと思うんです。

試験管の中にたまった気体に火を近づけると、うまくいけば、「ポン!」って小爆発が起こる。
それだって、うまくいかないことの方が多いんだけど、うまくいったら、「おお!」って、インパクトがある。

実験の面白さは、そういう勉強だけではわからない、生の体験があること。
うまくいかないこともたくさんあるし、何が原因だろう?って試行錯誤することも。

大人になってからは、
むしろ、答えのない問いの方が多い。
自分なりのこれが答えかな?ってものにたどり着くまでは試行錯誤の連続です。
ネットを調べれば、答が得られる。
でも実は、それだって本当かどうかわからない。
大昔は、地球には地の果てがあると信じられてた時代もある。その時代ではそれが答だった。でも、今はそれが正しくないことはわかっている。
1+1=2?本当に?って、疑問に思うことも必要じゃない?
友達と、遊びを考えたとき、二人で面白い遊びが生まれたら、1+1は、3にも4にもなるんじゃない?
お父さんとお母さんが結婚したら、子ども四人できちゃったよ。
自分で、本当かどうか確かめたり、
自分で解決してみたり、
不思議だな、何でだろう?そういうこと?って考えることが大事だよ。
答えのないことについて考えることの方が、面白いしね。

答を求めるあまり、考えることをしなくなった子ども達の未来、脳が退化しちゃうかもよ?
だって、自分で考えなくても、AIが答えてくれる。Google先生が答えてくれる。
勉強だって、そのうち、オンライン授業受けられるから学校いく必要がなくなっちゃうかもよ?
自分が動かなくても、掃除してくれるし、料理だって注文すれば宅配でお総菜が届いちゃったりする時代。
動かなくなったら、体だって退化するかもね?

不便だけど人間が進化するのと、便利だけど人間は退化するの、どっちがいい?って、息子に聞きました。

「オレは進化したい!」って。

それからの息子、
「自分で折り紙考えて作ってみようかな」
「縄跳びで新しい技考えようかな」
って、挑戦しはじめました。

素直な息子に感動です(*´∇`*)