Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

「かべのむこうになにがある」を読んで(2019年読書感想文課題図書)

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「かべのむこうになにがある?」

この本は、ブリッタ・テッケントラップの絵本です。

優しいタッチの絵とともに、とってもシンプルなストーリーで、強いメッセージを読者に投げかけてくるタイプの本で、個人的にはとても好きなタイプです。こちらでも紹介したものです。

読書感想文の本の選び方〜まずはこれを読め〜2019年版 - Voyage of Life

この本を読んで感想文を書くとすれば、そのメッセージをくみ取って、自分の周りのことや自分の思いにどう展開できるかが問われます。

小学校高学年ともなると、壁にぶちあたることが増えていくのでしょう。そしてそれを客観的にとらえられる。だから高学年向けなんですね。

 

あなたの周りに壁はありますか?

絵本に出てくるのは、大きな赤い壁です。

なぜそこにあるのか。

いつからそこにあるのか。

ネズミが聞いても誰も知らない。

そこにあるのが当たり前。

その壁の向こうには怖いものがある。

そう信じて、疑わない。

考えない方がハッピーだからと、考えようともしない。

結局、ネズミは行動を起こして、壁の向こうの素晴らしい世界をみることになり、その壁は思い込みによるものだったことがわかるのですが。

 

さて、こういう、その向こうには行けないとみんなが信じているような壁が、あなたの周りにもあるでしょうか?

仕事の話だったら、なぜみんな自宅ではなく会社にいく必要があるのだろうとか(今流行りの在宅勤務)、新しいことを思いついても、結局、組織の中で予算が認められないだろうなとか、そんな壁を思いついたりします。

子どもたちは、どんな壁をみているのでしょうか。とても気になります。

そして、考えてみましょう。

その壁を感じている理由はなんでしょうか。

そんなことした人は他にいないから?

それがルールだから?

リスクが高いから?

才能がないから?

あの動物たちと同じように、ボクらは、勝手に、自分たちで壁を作ったりしてないだろうか? ということを改めて考えてみるというキッカケをもらいました。

 

壁の向こうを見るために必要なこと

ネズミが、壁の向こうの世界をみるために、そして、壁を壊すために必要なことはなんだったのでしょうか。

それは、次の2つなんだと思います。

1つ目は、壁の向こうにはなにか素晴らしいものがあるのではないかという好奇心

そして、2つ目は、見えないものを恐れない勇気と行動力

 

ネズミを壁の向こうに連れて行ったトリが次のように語っています。

勇気があれば、本当のものが見える。

壁なんて、ほとんどが、ただの幻なのだと。

まとめ

あなたの周りにはどんな壁がありますか?

動物たちが感じていたのと同じように、それって、まぼろしなんじゃないでしょうか?

 

ブリッタ・テッケントラップは、他にもこんな本を書いてます。
「いのちの木」は、生きものの「死」について。少し重たいですが、大切なテーマを感じることができる1冊です。

そして、「おなじそらのしたで」は、みんなが関わりあいながら生きているということをテーマにしています。いいですね。これも。