しゃぶりな in 越谷 | BOOGIEなイーブニング!

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ベースの下手なベーシスト、ハッチのゆるーいブログです!

11月の土曜日は越谷イージゴーイングでしゃぶりなベイビーズのライブだった。


来てくださった方々、

本当ありがとうございました!


用事があって来れなかった方々、

念は届いております。

うん、ありがとう。


ブログ書いててアップするの忘れたから

今更ながら。



新京成線で八柱駅から新八柱で乗り換えて武蔵野線に乗り、今度は南越谷駅から新越谷駅に乗り換えて越谷まで行く。


千葉から埼玉へ。


あれ、こんなに遠かったっけ?


久しぶりに武蔵野線に乗ったら惑星 大アンドロメダかよってぐらい距離があった。


まぁ、隣にメーテルは居ないがな。


早めに家を出ていて、到着しても時間の余裕があったので、越谷駅前のドトールで茶をしばいた。



越谷にはおそらくここしか落ち着いて茶をしばける場所はない。越谷ローカル達に囲まれて220円のブレンド珈琲を飲み終わり、集合時間15分前に店を出た。


この上なく天気がいい。荷物がベースではなくカメラなら最高の撮影日和だろう。

しかし、俺はこれからテレスドンのように地下に潜りスタジオ練習とライブをやるのだ。もう今日は、お日さまを拝めることはないだろう。キャシャーンならぐったりして目も見えなくなっているな。


俺がベースを弾いてるバンド、しゃぶりなベイビーズは、毎回ライブハウスでのリハーサル前にスタジオ練習を1時間するので、早めに現地集合なのだが、スタジオのあるショッピングセンターの前に見覚えのあるガラの悪い2人が突っ立ってタバコを吸っていた。




寅さんとユウヤ君である。


近寄りがたき空気を醸し出していたが合流し、頭が良くなりますようにと2人のモクモクとした副流煙をありがたく頭にいただき、寅さんの雑な柴田恭兵のモノマネ「行くぜ!」を合図に3人でショッピングセンターに向かった。


考えてごらん、ガラの悪い3人が楽器抱えて真っ昼間のカスミストアを通り抜ける。


そりゃ警備員もあわてて見て見ぬフリをして、持ち場を離れるわなw


1階からエレベーターに乗るとユウヤ君は、猛烈にニンニク臭かった。昨夜ドヤ顔でツイッターに二郎インスパイア系ラーメンにニンニクを鬼盛りしている画像をアップしていて嫌な予感がしていたが、その予感は見事に的中していた。こりゃ、きっとここまで来る道中に電車の中で隣の蓄のう症の女性にタオルで花を塞がれていたと思う。


▼そのアップ画像がこちら


彼の身体中の穴という穴、そして毛穴から吹き出すニンニク臭で、ほぼニンニク君が歩いているような感じだ。彼の周りに黄色い臭気が立ち込めている。これからスタジオという完全なる密室で一緒だと思うと軽く白目になる。


その練習スタジオは新しいだけで、狭いし店員がフレッツ光のサポートセンターのように鬼融通がきかない。施設もしょぼくて、島村楽器以下のなんちゃってスタジオである。スカしたカーディガンにメガネの小太りあんちゃんが受付の対応をしてくれたが、前回は我々のほかに予約もなく、ガラガラのくせに大きいスタジオにチェンジ出来ないとか、大塚のファッションヘルスの店長のように融通が利かなく、散々揉めたのでこちらも疑心暗鬼だ。


このスタジオ潰れたら

年イチで困るが


潰れて欲しい


商売の厳しさを

知って欲しいのだ。


スタジオ予約時間開始5分前にギターのショウヘイ君が来た。新宿よりもずっと遠くから来てるはずなのに、埼玉の越谷の駅から少し離れたスタジオに5分前ジャストに現れた。どんな時間感覚してるんだか知らないが、毎度30分前行動じゃないと落ち着かない俺からしてみたら羨ましい限りだ。


しょぼーいベースアンプにジャックを差し込み、久しぶりの練習は始まった。


ナルシステムの寅さんはスタジオの写し鏡に自分の全身を写しこむために後ずさりしている。すると傍らに置いてある俺のギターケースの端っこを踏んでいた。

自分を鏡に写すために、人のギターケースを踏むシステム。


これがナルシステム。


そんなオナルなトラさんのキーホルダーがシールドのプラグなのだが、残念ながら彼の心根のように若干の曲がりを見せていた。



1時間のスタジオ練習が終わると、あの伊勢原のブルーズマンMaa!さんが待っていてくれた。わざわざしゃぶりなを観に神奈川県は伊勢原から埼玉県の越谷までロングロングトレインを乗り継いで来てくれたのだ。


その旅は母を訪ねて三千里のマルコより大変だったに違いない。僕は嬉しさのあまり涙したが、これから30分ライブハウスのリハがあるのでお別れした。


ライブハウスに入ると世界のユイ様がリハ中だった。ピリピリとした本物が持つ本物のリハの緊張感を背中で感じながら、俺はコンビニにビールを買い求めてまた外に逃げ出した。


初摘みホップの一番搾りを昼間からちゅーちゅーと吸いながら、セッティングをして程なくしゃぶりなのリハが始まった。


まずはドラムのユウヤ君のドラムチェック。一通りドラムの音質やら音量をチェックして最後にマイクチェック。


PAさん:それじゃコーラス用マイクお願いしまーす!


ユウヤ:ツェ、ツェ、ツェー、ツェー、ツェーマン、ツェ、ツェ、ツェーマン。


ようするにツェーマンって言いたいだけ。


次に俺の番だ。ベースのあらゆるポジションを弾いて、エフェクターの出音もチェックして、最後やっぱりマイクチェック。


PAさん:それじゃベースさんコーラス用マイクお願いしまーす!


ハッチ:ツェ、ツェ、ツェー、ツェー、ツェーマン、ツェ、ツェ、ツェーマン。


ようするにツェーマンって言いたいだけ。


次は上手側のギター、ショウヘイ君である。彼だけは生真面目なのでアーアーとか言っといて、うわーやっぱ空気読まねーなーなんて思わせておいて、最後はツェ、ツェ、ツェー、ツェー、ツェーマン、ツェ、ツェ、ツェーマン。


ようするにツェーマンって言いたいだけ。


中央のボーカル寅さんは最初からツェーマン言いたいだけ。



越谷イージーゴーイングのPAさんは素晴らしく、スムーズにリハは終わった。まさにイージーゴーイングだった。


すぐにライブハウスを飛び出して、わざわざ伊勢原から駆けつけてくれたMaa!さんの待つ、目利きの銀次に向かった。


俺は内心、居酒屋のチョイスに目利きの銀次を選ぶ目利きはいないよな、なんて思いながら…。


しかし、越谷は居酒屋不毛の地だ。


他に目につく居酒屋もない。なにせ俺は事前にスマホで「せんべろ 越谷」というキーワードで念入りにチェックしていたのだが、何もヒットしないのだ。ひょっとすると、この目利きの俺ですら、目利きの銀次をチョイスしていたかもしれない。


午後3時の銀次は誰も居なかった。越谷の人は昼間から酒を飲まないらしい。ここでストロングスタイルのホッピーを呑んでから日高屋に行こうとMaa!!さんを誘った。


銀次は目利きなだけに

料金が高いのだ


日高屋に移る前に予め誘っておいたショウヘイ君とユウヤ君を召喚した。しかし、彼らからの返事はこうだった。


ラーメン食ったら行きます!


おい!前もって日高屋行くって言ったじゃないか。案の定、ショウヘイユウヤのパリウムピルズ軍は満腹でガーフィールドのように眠たそうな顔をして日高屋にやってきた。餃子くらいなら食えるだろうと注文してやったのに、ご主人様が旅行で、ペットホテルに連れてこられたキャットのようにこのツーキャットはビタイチ箸をつけなかった。


しかたがないので俺とMaa!さんで餃子を食べたが、出番前に腹パンになってしまった。



そこでもホッピーを呑んで、したたかに酔っ払った。千鳥足でライブハウスに戻り、顔合わせに参加した。その後、オープンまで多少の時間があったのでさっきユウヤ君が超絶美味いと感動していた近くのラーメン屋に行くことにした。


▼着丼!


ラーメン屋から帰ってきても、本番まで時間があるので、イジゴー名物のチンチロハイボールをやったら、見事にゾロ目が出て、1杯無料になった。これで2回来て2回ともゾロ目をだしたことになる。イジゴーは俺が来たらどんぶり鉢を隠した方がいいだろう。


これ以上呑むと流石にヤバいと思い、本番に備えてクールダウンした。


本番はそつなく終わった。



我々しゃぶりなの次が世界のユイ様だった。

久しぶりにユイ様の弾き語りを聴いて感動した。


イエスタデイジャストフェイドアウェイ


この曲はユイ様バンドでもやるけど、弾き語りのがなんかグッとくる。


ライブも終わり電車を気にしながらしばらく呑んで、ベロベロで帰ったよ。武蔵野線を寝過ごして、西船橋から大回りして帰って、結局終電だった。


楽器担いで千鳥足での家路、後ろから走ってくる音が聞こえた。ランニングとも違う女の走る音。


もう0時超えてんだよ。

怖る怖る振り返って見てみたら


白装束のおばさん


昼間見たらオシャレなのかもしれないけど、真っ白なコートに真っ白な長いスカート、そんな出で立ちで夜中も1時になろうって深い時間に走って来られたら、そりゃ竦みますよ。


どんどん近づいて来て、こりゃ後ろから背中を鎌で切りつけられても、なんの抵抗出来ないな、なんて思って目を閉じて覚悟して歩いていたら、俺を追い越して駆け抜けて行った。




何事もなく無事に家に着いたけど、

震えたね。


そんな長い一日だった。