ポジティブ思考の落とし穴 | 自然治癒力研究所のブログ

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 「楽観的になりなさい!」「幸せは自ら選んで手に入れるもの」――書店には幸せになるための自己啓発本が数多く積まれている。

 

 ポジティブ思考を身に付ければ誰でも幸せになれるという考え方は、問題に対処するスキルを向上させたり心の健康を保つ手法として、学校や職場、軍隊などで広く採用されてきた。

 

 多くのパターンは

出来事が起こる

→感情が揺れた

→ポジティブな意味付け

→良かったことにする

 

 ポジティブ思考で多く見られるのがこの「意味付け」。

出来事を自分の納得領域に納めるために都合のいい解釈をして、思い込みにインプットする。

 

 実はここで置き去りにされているのが感情。

感情は観念とセットなので意味付けでうまく処理出来る場合もありますが、感情の波の向こうにある自分の本音を無視することになる。

本音を無視してポジティブに拡大した自分を作り出し何かを悟ったような感覚になる。

ここから勘違いが始まり自分の感情も他人の感情も無視して悟ったようなことを言い出すようになる危険性がある。

 

 うまく行っているように見えるが置き去りにした感情は溜まる。

それは身体の緊張を生み出していく。

 

無表情だったり

ぎこちない笑顔だったり

目が死んでたり

背中がどんよりしてたり、、、

 

 身体は素直なんでしょうね。

思考は嘘もつけるので。本音探しが難しくなる。

 

 感情を簡単にコントロールできると考えている人は、そうでない人に比べて、ネガティブな感情を覚えたときにそれを自分のせいだと感じやすいという。

 心理学者たちは何年も前から「ポジティブ心理学崇拝」の危険性、特に自尊心に及ぼす影響を研究してきた。

その結果、ポジティブ思考によって幸せになれる人もいるが、挫折感を覚えたり鬱に陥る人もいることが示されている。

 幸せじゃないのは自分に問題があるせいだと責め立てられるようなポジティブ思考の押し付けによって、鬱病患者はかえって増加していると訴える専門家もいる。

 

 ポジティブ思考のもう1つの弊害は、現実から目をそらす「否認」だ。深刻な状況に陥っているのは明らかなのに、すべてうまくいくと信じて、問題の解決を図ろうとしないことです。

 

 いつも前向きでいる必要はないし、第一そんなことは不可能なのです。

前向きでいられないのは心に問題があるせいではなく、人間としていろんな感情を持つのは当然のことです。

この感情を押し殺すのは、本音を押し殺すことと同じです。

 

 

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