本当は怖い、人工甘味料やカラメル、乳化剤 | 自然治癒力研究所のブログ

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3世代にわたる安全性は、分かっていない人工甘味料やカラメル、乳化剤 …
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安部 司 × 大西睦子 対談【前編】
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●安部 司(あべ つかさ)プロフィール
 福岡県生まれ。
 山口大学文理学部化学科卒。添加物商社勤務後、無添加食品・自然海塩の開発・推進に携わり、現在に至る。
 処女作『食品の裏側?みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社、2005年)は60万部を超えるベストセラーとなり、年内に続編を発売予定。
 有機農業JAS判定員。水質第1種公害防止管理者。工業所有権・食品製造特許4件取得。

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●大西睦子(おおにし むつこ)プロフィール
 大西睦子
 医学博士。
 東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。
 国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事。
 2007年4月より、ボストンのダナ・ファーバー癌研究所に留学し、ライフスタイルや食生活と病気の発生を疫学的に研究。
 2008年4月より、ハーバード大学にて、食事や遺伝子と病気に関する基礎研究を進めている。

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十分に甘みがあるのに「カロリーゼロ」とうたわれたドリンクや、脂肪を吸収しにくいなどの特性をうたったトクホ(特定保健用食品)認定製品……。
今の日本には、夢のような飲料や食品が氾濫していますが、これらは従来では存在しえなかったものであるだけに、食品添加物抜きでは製造できません。
果たして、本当に安心して口にできるのでしょうか?

ベストセラー『食品の裏側――みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社)の著者で、食品添加物に詳しいジャーナリストの安部 司氏と、米ハーバード大学で食品が健康に与える影響について研究中で、『カロリーゼロにだまされるな――本当は怖い人工甘味料の裏側』を上梓したばかりの医師・大西睦子氏が、一般にはほとんど知られていない驚くべき真実について語り合います。
 
■「カロリーゼロ」なのに、摂り続けるとむしろ肥満に!?
 
大西:
米国には、日本ほど多種多様な市販飲料はない一方で、ミネラルウォーター以外は、緑茶にさえ甘みがついています。
つまり、米国人の多くに、甘み中毒の傾向がうかがえます。
だからこそ、カロリーゼロをうたったコーラなどダイエット飲料を飲んで糖分の摂りすぎに気をつける人が増えているのですが、果たしてその選択が正しいのか、疑問視され始めたのが米国の現状です。

日本でも「カロリーゼロ」をうたった飲料や食品がたくさん出回っていますよね。
でも、それらに用いられている人工甘味料に、肥満や糖尿病の原因となったり、甘み中毒になることで結局は肥満になってしまうなどの“副作用”があることが、日本でほとんど知られていません。

ラットを用いた実験では、人工甘味料は“肥満ホルモン”とも言われるインスリンや、インスリン分泌を促すインクレチンなどに影響を及ぼすことがわかっています。
それに、定期的に摂取していると甘みに対する味覚が鈍って、人工甘味料も麻薬や覚醒剤、アルコールなどと同じ作用で依存症を引き起こします。

昨夏には、米国心臓協会と米国糖尿病学会が人工甘味料に関する合同声明も出しています。
この声明では、

「糖類を非栄養甘味料(=人工甘味料)に代えることが、減量や血糖コントロールに有用、とするエビデンスは十分ではない」

と明言したうえで、

「非栄養甘味料をうまく使って糖類の摂取量を抑え、それによって減量や血糖コントロールなどの有益な効果につながる可能性はある」

と、非常に慎重な結論を述べています。
 
安部:
確かに、人間は昔から甘いものが好きで、人工甘味料には常用性や習慣性がありますね。
私が8年前(2005年)に『食品の裏側――みんな大好きな食品添加物』という本を書いた頃には、まだ「カロリーゼロ」製品は一般的でなかった。
だから、その中では人工甘味料について触れなかったけど、年内に出す最新の著書ではかなり言及していますよ。
女性を中心に、多くの日本人は“カロリー恐怖症”だから、「カロリーゼロ」の製品が人気になりやすい。
 
大西:
そもそも、100g当たり5キロカロリーまでなら完全にゼロではなくても、「カロリーゼロ」「ノンカロリー」「カロリーなし」「カロリーフリー」などと表示することが認められていますし、「糖類ゼロ」と書かれていても、多糖類(オリゴ糖・でんぷん・デキストリン)が含まれていることがありますよね。
 
安部:
人工甘味料は、砂糖よりもはるかに甘みが強いですが、クエン酸(※a1)を混ぜると意外とすんなり飲めてしまうから怖い。
でも、実はクエン酸は湯沸かしポットの洗浄にも用いるようなシロモノで、けっこうな曲者です。
水筒にスポーツドリンクを入れていたところ、その中に含まれていたクエン酸がアルミと化学反応を起こして銅が溶け出し、知らずに飲んで目眩や吐き気が生じたというケースもあります。
 
 (※a1)クエン酸とは
  多くの飲料に使用されている。
  炭酸水にクエン酸と砂糖を加えると、いわゆるサイダーになる。


■日本では漬け物などに根強い人気のサッカリンナトリウム
 
大西:
現在、日米で認可されている人工甘味料は、
 
 1. サッカリン
 2. アスパルテーム
 3. アセスルファムカリウム
 4. スクラロース
 5. ネオテーム
 
の5種類で、いずれも化学合成によって作成された食品添加物です。
このうち、サッカリンは発がん性リスクの懸念から多くの先進国で使用が激減していますが、日本では減少しつつも一部の加工食品や歯磨き粉などに根強く添加されていますね。
 
安部:
日本では今でも、サッカリンナトリウムは漬け物などにたくさん使用されていますね。
カナダでは禁止になりましたが、同国とは製造工程が違うという理由で日本では再承認されていますから。
技術的に言えば、最も砂糖に近いのはスクラロース。
アスパルテームは弱酸性下でなければ安定せず、体内で分解されて別の成分になりかねないことが怖い。
しかも、アスパルテームには遺伝子組み換え技術が用いられています。
 
大西:
いずれの人工甘味料も肥満を助長する要素を持っていますし、それらを摂取することで私たちの身体や脳に様々な反応が生じる、という認識が、日本でももっと広がるといいなと思います。
たとえば、アスパルテームの安全性については専門家の間でも意見が分かれていますが、知能低下や発がん性の疑いが指摘されています。
また、アセスルファムカリウムも、発がん性物質の塩化メチレンを含んでいて長期的な経過観察が必要ですし、やはりインスリンの分泌を促すことがわかっています。
 
安部:
食品の安全性は、親・子・孫の3世代にわたってその影響を検証してみないと結論づけられませんが、ラットなどの動物実験はせいぜい2世代までにとどまるのが一般的ですよね。
人工甘味料に関しては、まだまだ安全性が担保されているとは言いがたい状況だと思います。
 
大西:
そうですね。
近年ようやく分かってきたことが色々あります。
スクラロースにしても、砂糖に近い甘みがあるため、コーラをはじめとする清涼飲料水やアイスクリーム、お菓子などに幅広く使用されていますが、最近になって血糖やインスリンに作用することが報告されました。
さらにネオテームについては、アスパルテームの構造に米国環境保護庁が最も有害な化学物質リストに掲げる「3・3―ジメチルブチルアルデヒド」を加えて精製されていることが問題視されています。


■カラメル4は、米国で警告されるほどの危険性

コーラなどの着色に用いるカラメル
カラメル4は米国で警告されるほどの危険性
 
安部:
私の講演では、「甘いのにどうしてカロリーゼロなのですか?」という質問がよく出てくるので、「それは食べ物じゃないからですよ」と答えていますね(笑)。
ともかく、人工甘味料自体の安全性もさることながら、食品添加物を生成する途中の工程で発生した副産物のことも、うやむやにされているのが現実ですね。
 
大西:
添加物の表記も大まかすぎるのではないでしょうか。
たとえばカラメルの場合、きちんとカラメル1~4のいずれかを明記すべきですよね。
糖類を加熱するという昔ながらの製法はカラメル1のみで、カラメル2は、糖類に亜硫酸化合物、カラメル3は、糖類にアンモニウム化合物、カラメル4は、糖類に亜硫酸とアンモニウム化合物を加えたうえで、高圧・高温下で化学反応を発生させて製造しています。
 
安部:
その結果、カラメル3と4では、砂糖とアンモニアの化学反応によって「4-メチルイミダゾール」という発がん性物質も生成されてしまうわけですよね。
日本は醤油文化なので、多くの食品にカラメルが使われていますが、醤油や佃煮の一部では危険視され始めたカラメル3と4の使用を避ける動きがある一方で、酸性に安定なカラメル3と4の特性からコーラなどの炭酸飲料には、いまだに沢山使用されています。
 
大西:
米国毒性プログラムも動物実験の結果として、「4-メチルイミダゾール」に発がん性があることを報告しています。
「4-メチルイミダゾール」については、典型的な「カロリーゼロ」飲料である「コカ・コーラ ゼロ」も使用されているようです。
それに、こうした「カロリーゼロ」のコーラには、ナトリウムも含まれていて、スナック菓子などを食べながら飲むと、塩分の摂りすぎになります。
 
安部:
最近は、飲料でもトクホ製品が増えましたが、安全性が担保されない一面があるのに、どうして国がトクホというお墨付きを与えて販促するのか不思議ですよ。
食品業界では「トクホはカネを積めば認定がとれる」とも揶揄されているほどで、乱発している現状ではとても信用できない。
現にトクホについては、抜本的に見直しを図るべきだという声も上がっています。

トクホの先駆けだった花王の「エコナ(植物油)」も、血中中性脂肪が上昇しにくいことを売り文句としていました。
同製品は、油をいったん分解し再び合成してつくられた乳化剤ですが、その中に含まれていたグリシドール脂肪酸エステルに発がん性があるとの指摘を受けて、販売開始から10年後の2009年に販売中止になりました。


■乳化剤は「食べられる洗剤(界面活性剤)」
 
大西:
乳化剤は食品に広く用いられていますが、これも非常に不思議な添加物ですよね。
いろいろな物質がありそうですが、一括りに乳化剤としか書かれていません。
 
安部:
使用する目的が同じなら、乳化剤というグループ名称の表示だけでOKなんです。
これに属する添加物は、50種類ぐらいに上ります。
乳化剤の主な使用目的は水と油を乳化させることですが、なかには腐敗防止や沈殿防止として使われることもあります。
ちょっと乱暴な表現をすれば、乳化剤は成分的には「食べられる洗剤(界面活性剤)」のようなもの。
腐敗防止といえば、ペットフードに添加されている抗生物質も凄まじい。
あんなものを犬が食べても平気なのかと心配してしまいます。
 
大西:
抗生物質は米国でもかなり使用されているみたいですね。
卵なんて、いつまで経っても腐らないので気味が悪くなります。
それに、これは抗生物質のせいではないでしょうが、ジャガイモもオーガニック(有機野菜)でなければ、どれだけ時間が経っても芽が生えてきません。
肉にしても、ホルモン剤の投与が心配ですし……。

 

 

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