Step by step―高機能自閉症みさの自立への歩み

就労移行支援事業所での2年間の訓練の後、昨春から働いている高機能自閉症の娘(現在24歳)の成長記録です。自立への小さなstepの積み重ねをシェアします。

ショートステイ~面談

冷夏かと思いきややっぱり暑かった夏も終わり、残暑は厳しいもののうっすらと秋の気配が漂い始めました。
今年も元気に乗り切った娘と違い、私の方は(パートで放課後児童支援の仕事を始めたこともあって)やや夏バテ気味です(^_^;)

いろいろなことが停滞気味だったので、今年は流れを変えたくて家の片づけを頑張ったところ、少し事態が動き出したように思います。
そこで思い切って9月の下旬に旅行に出かけることにしました。
長女と二人で行く“癒しの旅”です。
長野県安曇野市にある『穂高養生園』に2泊3日の予約をしました。

そこで問題になるのが、一人残る娘のこと。
4月の実家帰省で私がいないことには慣れたので、今回の旅行もすんなり納得はしてくれました。
前のように次男に泊まりに来てもらうつもりでいたのですが、グループホーム利用の第一歩として、ショートステイに挑戦させようと思いつき、先日利用開始のための面談に行って来ました。

自宅から徒歩20分くらいのところにある社会福祉法人で、区の基幹相談支援センターでもあります。
日中活動事業や一時ケア・ショートステイ事業、余暇活動支援事業、地域交流事業も行っています。
(ここで作られたパウンドケーキはとても美味しく、見かけた時は必ず買うようにしているほどです。)

名前や住所、生年月日、家族構成などの基本情報の他に血液型・予防接種の有無・既往歴などの身体に関する情報、一日の過ごし方、好きな物嫌いな物、癖・こだわりなど生活状況や心理的なこと(音に対する過敏さなど)まで事細かに聞かれました。
答えられるところは本人も受け答えしていたので、コミュニケーション能力もある程度分かったのではないかと思います。

実際の部屋や食堂・風呂も見せてもらいながら詳しい説明も受け、娘も大体のイメージはつかめたようです。

残念ながら当日の枠が埋まってしまっていて(しかも男性利用者ばかりなので当直も男性職員)今回の利用はなしになりましたが、次回は是非利用しようと思います。
その前に“お試し”として2時間程度の滞在が義務付けられているので、もう少し涼しくなったら行かせてみるつもりです。

基本的には事前の予約が必要で、同性の職員の当直という縛りはありますが、緊急の場合は相談にのってもらえるとのことなので、いざという時のお守りになりそうです。
グループホームへの準備としても活用しようと思っています。



昔のみさちゃんに会いたいなら
          ↓
『みさちゃんのタンポポ通信』     


ブログランキングに参加しています
 よかったら応援してください 

 にほんブログ村 子育てブログ 成人自閉症者育児へ にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ 





食材キット

5月のチャレンジ項目は「週末に料理をする」でした。
これまでは、何度も作ったことのあるもやし炒めや食材を切ってやった上でのカラーピーマン炒めに挑戦しましたが、今回初めて生協の食材キットを使ってみました。
4月に帰省した際に留守番役の次男に作ってもらったのと同じタイプのものです。


IMG_0053


材料は切ってあるし、調味料もあるので簡単です。

IMG_0055


レシピを見てもらってから、お任せで作らせました。

IMG_0054

IMG_0056

10分程度で出来上がり。
なかなかの出来栄えです。

IMG_0057

2~3人分になっていますが、やや少なめの2人前という感じで、残りは次の日の朝食にまわしました。
野菜もたっぷり摂れるし、便利ではありますが、この量で862円はちょっと高いなあと感じます。
それでも選択肢が一つ増えたのはありがたいです。

食感が悪くなるので私自身は好きではない冷凍調理も、本人が気にならないならもっとトライしていかなければなりませんね。
手の空いている時に作っておけば、いざという時役に立ちますから。
Step by stepでがんばります!



昔のみさちゃんに会いたいなら
          ↓
『みさちゃんのタンポポ通信』     


ブログランキングに参加しています
 よかったら応援してください 

 にほんブログ村 子育てブログ 成人自閉症者育児へ にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ 








グループホーム入居者募集

今お世話になっている就労定着支援事業所を通じて、グループホーム入居者募集の案内がありました。
隣町に新たに建設されるもので、女性限定のグループホームです。
職員常駐、費用は非課税世帯であれば、65000円程度(家賃・日用品・水道光熱費・食費)とのこと。

願ってもない話だったのですぐに娘に伝えたのですが、どうしても説得することができませんでした。
「母がいなくなったら(1人は嫌だから)グループホームに入る」ということは分かっていても、今離れて暮らすことにはなかなか踏み切れないようです。
今年の11月から(しかも応募締切の10日前に話を聞いた)ということもあって、あまりに急だというのも理由の一つに挙げていました。

「週末には帰ってきていいよ。」「隣町だから帰ろうと思えばいつでも帰れるよ。」「この先もうこんないい話はないと思うよ。」「今のままだとお母さんが死んだら一人暮らしだよ。」などと言葉を尽くして説得を試みたのですが、頑なに「無理」と言うばかりです。

最初は寂しくてもじきに慣れるということも、いつどんなことがあるか分からないから準備は早めにしておいた方がいいということも、一人暮らしは相当ハードルが高いということもイメージしにくいのでしょう。
「先のことは分からないけど、今嫌なことは嫌。」という感じでした。

結局「もう少し先で応募があったら考えてみるけど、今はお母さんが少しでも長生きできるよう家の手伝いをがんばろう。」という結論にしたようです。
私としては、一人暮らしを想定しての生活スキルアップが、本人的には「長生きしてもらうためにお母さんの手伝いをする」という認識なので、この点でもずれているなあと感じます。
気遣ってもらうのはありがたいのですが(^_^;)

情緒面の安定を第一に考え、あまりストレスがかからないようにしてきたことが、母子二人の生活をぬるま湯のように居心地がよく、抜け出ることの難しい環境にしてしまったのかもしれないと反省しています。

この先また応募があった時に本当に前向きに考えてくれるのか、そもそも応募そのものがあるのかさえ分からない状態なので、困難であっても一人暮らしの覚悟を決めて準備を進めていくしかありません。
『日常生活自立支援事業』や成年後見制度はもちろん、民間の家事代行サービスなどいろいろな支援方法を調べ、その活用を考えていこうと思います。

もちろん本人の生活スキルアップも図ります。
たとえはかばかしい向上は見られなくても、「ひとり暮らしをがんばるんだ」という気概を持ってもらうために。
それを難しく感じるなら、「何とかしてグループホームに入れてもらおう。」と決心させるために。

それにしても、幼児期や学童期、就労に関する情報はたくさんあっても、軽度~中度の知的障害を伴う自閉症者の一人暮らしまたは親亡き後の生活に関する具体的な情報やノウハウが得られずに困っています。
皆さんどうやって暮らしていらっしゃるのでしょうか。
娘と同程度の知的レベルのお子さんをお持ちの保護者の方と何らかの形で連携が取れたらなあと思います。



昔のみさちゃんに会いたいなら
          ↓
『みさちゃんのタンポポ通信』     


ブログランキングに参加しています
 よかったら応援してください 

 にほんブログ村 子育てブログ 成人自閉症者育児へ にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ 

プロフィール

みさ母

メッセージ

★非公開でメッセージを送りたい方はこちらから

名前
メール
本文
娘の成育歴のサイトです
別ブログです
『ベジ母さんと偏食娘の食べ物日記』

 美味しくて体にいい野菜料理を目指して奮闘中
 
★最初に読むならこの本★








ブログランキング
QRコード
QRコード
ギャラリー
  • 食材キット
  • 食材キット
  • 食材キット
  • 食材キット
  • 食材キット
  • 留守番
アクセスカウンター
  • 累計:

  • ライブドアブログ