毎レッスン季節のミニ作品作りで【基礎力+応用力】もUPする
癒しのリラックスカリグラフィー教室の町田真澄です。

前回の記事でご紹介した、受験生のメンタル＆肉体的にもインフルエンザ対策的にも超オススメのアロマオイル『ユーカリブレンド』。

今月のレッスンにご参加された多くの生徒様が、この時期に嬉しい効能のみならず香りも気に入ってくださり、レッスン後にご購入されたとのご報告をたくさんいただきました！

ありがとうございます。

皆様に喜んでいただける物をご紹介できて、私も嬉しいです♪


さて、『モダンカリグラフィーとカッパープレート体どちらから始めるのがオススメですか？』とのご質問をよくいただきます。


どちらも、先が細く力の強弱により線の太さを変えて文字を書くことのできる【ポインテッドペン】を使って書く、とても人気のある書体です。

私がカリグラフィーを習い始めた約20年前。

このポインテッドペンを使って書くカッパープレート体に憧れてカリグラフィーを始めたという、とても懐かしい思い出の書体です。
（当時はまだモダンカリグラフィーは有名でなく知りませんでした。）


手書き文字の良さが見直され、モダンカリグラフィーが注目されるようになったここ数年は、

当教室でもカリグラフィー初心者の方が、モダンカリグラフィーからスタートされることも多くなりました。


ただ、お教室によっては「まずはモダンカリグラフィーの基本となった、カッパープレート体から始めてください。」という所もあります。


どちらから始めると良いか、それぞれのメリットについて今日はご紹介させていただきます。


まずは、こちら。

これはカッパープレート体で書いたバレンタインカード。

Valentineの文字の幅が上下真っ直ぐに揃い、同じ傾斜で綺麗に傾いて並んでいるのが特徴です。


では、このカッパープレート体を初めに習うメリットは？

＜カッパープレート体を習うと身に付く事＞
・52°(もしくは62°)の傾斜を厳格に意識して書けるようになる。
・文字の高さを綺麗に揃えることを厳格に意識して書けるようになる。
・文字の細かなルール(傾斜・高さ・太さ）に気をつけて、一文字一文字丁寧に書けるようになる。

⇒つまり
△ 意識しなければならない事が多いので、慣れるまではかなり大変。
△ 丁寧に書く分、書くのに時間がかかる。
◎ モダンカリグラフィーの元となった基本形が先に身に付くので、後からモダンかリグラフィーを習った時に、どこがアレンジされている箇所なのかが分かる。
◎ 傾斜や文字の大きさを意識することが身に付いくので、あとはそれを崩して動きを出すだけで、簡単にモダンカリグラフィーが書けるようになる！



では次に、先にご紹介したカッパープレート体の傾斜や文字の大きさを自由に崩して表現してOKなモダンカリグラフィーではいかがでしょうか？


＜モダンカリグラフィーを習うと身に付く事＞
・カッパープレート体に比べて、文字の傾斜や大きさに厳格なルールがなく自由度が高い為、楽しく書ける。
・カッパープレート体で使うペン先(一般的にはHUNT101)よりも硬いペン先（NIKKOGペン等）を使うことが多く、細い線を簡単に安定して書く事ができる。
（←ペンに早く慣れることができる）
・文字の形や大きさのアレンジの幅が広く、オリジナリティーを出しやすい。
・サインペンや筆でも書けるようになる。

⇒つまり
◎ 厳格なルールに縛られずに、最低限のルールだけで気軽に楽しく書ける。
◎ 扱い易いペン先を使うことにより、ペンをコントロールしやすく楽。
△ 自由度が高く正解がない分、どこがモダンカリグラフィーならではのオリジナルアレンジなのか、元となったカッパープレート体を知らないと理解しにくい。
△ 書き手によって文字の形や大きさなどの違いが大きい為、上手下手の判断が曖昧。
◎ 力の強弱で細い線と太い線を出すことに先に慣れておいて、後から元となったカッパープレート体を習うと、ペン先の扱いに手間取らず、文字の傾斜や大きさを習得することに深く意識が集中できるので、カッパープレート体が習得し易い。
△ 文字の傾斜角度が決まってない為、ペンを正しい向きで持つ事を常に心がけていないと自己流の変な癖がつき易い。
（一度癖がついてしまうとカッパープレート体を習得する時に直すのが大変。）




以上のように、モダンカリグラフィー、カッパープレート体、どちらから始めてもそれぞれにメリットや注意しなければならない点があります。


なので私の個人的な意見としては、正直どちらでも気になる方や習ってみたい方から始めて良いと思います。
(色々な考え方があると思いますので、あくまでも私の個人的な意見です。)


でも、両方学んでこそ、それぞれの書体の特徴や良さをより強く実感すると思いますので、ぜひモダンカリグラフィーもカッパープレート体も両方のご習得をオススメします！


＜追記＞
ちなみに私はカッパープレート体から習ったので、何が正解か決まっていないモダンカリグラフィーの世界観に初めは戸惑いましたが、モダンカリグラフィーのおかげで苦手だったポインテッドペンが大好きになりました！

そして一時期はモダンカリグラフィーの魅力にどっぷりとハマリましたが、モダンを学んだおかげでカッパープレート体の美しさを再認識でき、今ではどちらも大好きな書体です♪

 

 

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